１０月３1日（金）、午前中の仕事を終えた後、小学校の同窓会に出るために九州博多へ向かった。ホテルはやっと取れた「アクティブ博多」。この頃にはプロ野球日本シリーズ、障害者競技会、福岡市長選挙などが重なって古くからあるホテルはどこも満室だった。
　行ってみると、なかなかおしゃれで近代的なビジネス・ホテルだった。夕方には同窓会前夜祭と名付けて飲み会に誘われ、中洲に行った。男3人で飲んだので、かなり飲んでしまった。M田という男は国際協力事業団関連の仕事で世界中を飛び回り、日本にはあまりいなかった男であり、酒を飲むと陽気になり、歌を歌う。本人のもともとの性格にくわえて仕事で覚えた付き合い方に乗せられてしまった感があった。
　
　11月１日（土）。この日の午後１時から同窓会だ。午前中はすることがなかったので、子どもの頃によく遊びに行った東公園に行ってみた。亀山上皇像、日蓮上人像はちゃんとあったが、その周りはビルだらけになっていた。ついでにすぐ近くにある九大病院を見に行った。大学前の通りはなんとなく昔の面影を残していた。九大病院は正門だけが昔のままで、病院の建物は大部分が高く新しいビルになっていた。そして、キャナル・シティのハイアット・ホテルにある「なだ万」で１時からの同窓会に出た。
　ボクの小学校は２クラスしかなく、この会は６年２組の同窓会であり、１クラス４０人のうち、１５人（３８％）が参加していた。卒業後に何度か会っている６－７人はすぐに分かったが、あとは一人一人のあいさつでやっとわかったものだ。
　西公園にあるこの小学校にはボクは４年生から６年までの３年間しか行っていない。だが、たくさんのことが記憶に残っている。
　プロジェクターで小学校当時の写真がつぎつぎに写され、幹事のあきこちゃんがひとつひとつ説明をしてくれた。彼女は、驚いたことに、全員の名前と顔がわかるのだった。そして、美智子ちゃん（もと鎌倉交響楽団コンサートマスター）がヴァイオリン演奏をして、卓史君（福岡工大名誉教授にわか衛星製作者）が衛星の話をしてカンツォーネを披露し、全員の記念写真を撮って２次会、３次会となっていった。
　同窓会もいろいろあるが、やはり小学校の同窓会がいちばんいいな。成績とか関係なく、グループの対立もなく、男女の区別もほとんどなく、無邪気に一緒に遊んでいたのだから。友達の家にもよく遊びに行っていたなあ。