例の釣り場での決着を付けるべく、4月10日の金曜から2泊で伊豆に釣りに行った。宿泊は三島の「エルムリージェンシー」。ここはビジネスホテルなので一人でも泊まることができるし、良心的だし、朝食も旨い。4月11日(土)雨、ときどき曇り 雨や曇りの日には水生昆虫の羽化が起こりやすいということは知ってはいたが、そこは釣り人、天気の良い日に気分良く釣りを釣りを楽しみたいので、雨の日はこれまで避けてきた。だが、例の所に通い出し、何が何でも釣りたいと思うようになってからは、もはや気持ちの良い釣りなんて言っていられない。というわけで、この日は雨の日を選んで釣りに来ていた。10回目である。 朝9時半には釣り場にいた。水位は10センチメートルほど高く、ささ濁りであり、川底は見えていた。水温は13.6℃と低くなっていたが、そこそこ虫が出ていたがライズなし。悪魔岩は増水で隠れていたので、チャンスかなと思い、期待がふくらんだ。 その後夕方にかけて、水位は次第に低くなっていったが、濁りがだんだん強くなっていき、夕方には薄いミルク色になり、川底は見えなくなった。虫もしだいに飛ばなくなり、ガガンボでさえも飛ばなかった。 そうそう、この日、今年初めてツバメを見た。 虫が飛ばなかった最大の原因は水の濁りだと思われた。数百メートル上流側で数日前から護岸工事が始まっていて、雨が降ってそこから土砂が川に流入しているようだった。夕方には生き物の気配が感じられなくなり、これじゃあ魚の活性も上がるはずがないので、5時半ごろには引き上げることにした。 「大連」という中華料理屋で、飯を食って、田中山のK木さん宅でコーヒーを飲み、暖炉に当たって、おしゃべりして、愚痴を言って、ホテルに帰った。 N居田君に電話してみると、彼はこの日狩野川の何カ所かで釣り、魚の活性はとても高くいい釣りだったそうだ。僕の居る所だけが悪かったらしく、今日は濁りにやられたと思った。明日は晴れるらしいし、日曜だから工事もないだろうし、今日虫を食わなかった魚も腹を空かせて明日はライズする可能性が高いだろう。明日が勝負だと思った。 この日はときどき雨が上がり、暇つぶしを兼ねて、虫の写真をとった。羽化中のトンボ゙、エラブタマダラカゲロウ、交尾中のトビケラが居た。トビケラは別種のトビケラが交尾しているようで、奇妙な感じを受けた。 クレソンの花