4月１６日、年に一度の芦ノ湖釣行に行った。芦ノ湖では4月の後半のころだけユスリカやカゲロウが羽化し、ドライフライの釣りが出来る。そのための1泊の釣行を幹事のN居田君が前もって計画をたててくれていた。僕は去年はシリナガマダラカゲロウのハッチに居合わせず、くやしい思いをした。で、今年はスペシャルフライをちゃんと用意した。
　また、この時期芦ノ湖に行くとヤマザクラが満開であり、これを見るのも楽しみの一つだ。
　8時に湖尻の「おおば」からS浦さんと二人で舟を出し、九頭龍神社前というポイントに向かった。僕は船舶4級免許を持っているので、船頭なのである。
　釣り始めたのは9時前だったと思うが、まだハッチもライズもなく、ユスリカニンフを沈めて釣り始めた。数投目に僕に大きなアタリがあり、その魚は走り回って、取り込んで見ると５３センチメートルのニジマスだった。これで、まずは一安心だ。
　その後、アタリはなく、１２時ごろにカゲロウが１－２匹飛び、散発的なライズがあったので、シリナガ・パターンを使ったが釣れず、ピックアップしようとしてフライが動いた瞬間に鱒がフライにヒットした！鉤に掛けたんだが、すぐにバレてしまった。どうやら、本格的な食い気にはなっていなかったようだった。
　その後2時半まで九頭龍で頑張ったが、シリナガは出ず、あきらめて他の場所に移動した。後から思えば、これが失敗だった。僕たちが移動した後にシリナガがたくさんハッチして、ドライフライでよく釣れたそうなのだ。初心者のフトシ君にも釣れたそうだ。
　夜は芦ノ湖キャンプ村のケビン棟に泊まり、T橋さんの手料理を楽しみ、飲んで、おしゃべり。翌日は大荒れの天気であり、別れのあいさつもそこそこに、逃げるように芦ノ湖を後にした。
  今年は、もうひと頑張りすれば良かったことはこれで2度目なのである。どうやら、僕の場合、歳を取るとともに、粘りがなくなったというか、あきらめが早くなったような気がしている。よし、これからは”もうやめよう”と思ったら、もう３０分は待ってみることにしようか、なんて思い始めている。