4月24日(日)、久し振りに相模湖にヘラブナ釣りに行った。
この時期ヘラブナはハタキ(産卵)を迎え、浅場で大物が釣れるチャンスが1年でもっとも高い。そして、相模湖のヘラブナは美しく、大きいし、巨ベラの引きは強烈であり、この時期をのがすわけにはいかない。僕のヘラブナの記録は相模湖で釣った45センチメートルで、その記録をできれば更新したいとも思っている。巨ベラ釣りは一般のヘラブナ釣りとは違い、道糸2.5号、鉤素1.5号の世界なのだ。
この日早起きして「天狗岩」という行きつけの船宿に行くと、主人の山口さんが、
「いやあ、一番悪いときに来ましたね。今はハタキの直後で、釣れないんですよ。上野原に行くしかないですね」
とのことで、相模湖最上流部の「天神下」というポイントに入った。
いやあ、アタリが遠かったなあ。朝7時半から釣り始め、午後3時半まで、ウキはほとんど動かなかった。退屈して、水鳥や水面の落ち葉の写真を撮ったりした。夕方になり、ヘラのモジリが増え、ウキが動き出し、真剣になって釣ったんだが、釣れてくるのはハヤとニゴイばかり。一匹、強い引きの魚が居てヘラブナかと期待したが、上げてくると、40センチメートル近いニゴイとわかり、がっかりしたものだ。
だが、考えてみれば、ヘラブナを釣りに来て、ヘラブナ以外の魚は外道としてさげすむのは釣り人の勝手であって、魚の方にはさげすまれるような筋合いはまったくないのである。さらに言えば、ニゴイは天然魚だが、ヘラブナは人工の魚であり、その意味ではニゴイのほうがエライんじゃないだろうか。釣り人は屁理屈屋なのである。理屈はどうあれ、強烈な引きを楽しんだのでヨシとしようと思うことにした。
次回は情報を集めて、もう1回チャレンジしようと思っている。



