8月5日(金)。会場であるパークハイスクールの校内の芝生では、キャスティングスクール、キャスティング・デモンストレーションなどが行われていた。大きな鱒の看板(?)を作っているオバちゃんがいて、塩澤さんはお気に入りのようだった。 相変わらず外は暑いが、室内はエアコンが効いていて涼しい。高校を貸し切りで使っているので、小部屋(教室)が多く、少人数のスクールもやりやすい。 広いホールは一般展示場になっていて、数十のブースが並び、大盛況だった。大部分はフライタイヤーのタイイング・デモンストレーションだが、それ以外にも杉坂さんのエクストリーム・フィッシング・ジャパン、ロッドメーカー、オリンピック半島の釣りクラブ、魚の絵を描いている画家、本の著者などのブースがあった。展示者と会員はきさくに話し、盛り上がり、巻いてもらったフライをもらって喜んでいた。 なかでも興味深かったのは、フェザントテール・ニンフをたくさん巻いて、フライのアイに糸を通して、ヘビのような束にしているものだった。合計の本数は1000個以上だったのじゃないだろうか。おもしろい男が居るものだ。そんな具合で、僕もひやかしながら見て回った。昼食は会場内で安い値段でサンドイッチが食べられた。 また、芝生でフラフープの輪のようなものを並べてアキュラシーの遊びをやっていて、僕が眺めていたら、 「やってみますか?やるようならちゃんと点数を取ってみますよ」 と言われ、やってみたが、向かい風の中で20ヤード先の輪の中にフライを入れるのは難しく、1100点しかとれなかった。だが、なかなかいい点ですよとなぐさめられてしまった。 全体として、なごやかで、きさくで、学びたいことが学べ、日頃の疑問をトッププロに聞いてすぐに正しい知識を身につけることができる場になっていた。このような場になっているのであれば、多くの人が会員となり、フライフィッシング・フェアに参加するのは当たり前だと思った。 「何人くらい参加しているんでしょうかね?」 とクニさんに聞いてみると、 「この場に居ないで川で講習を受けている人も居ますし、まだ数は聞いていませんが4-500人は参加しているんじゃないでしょうか」 との返事だった。 |