ケイラム・ロッジでの釣りが終わったあと、僕とＳ君の二人はバンクーバーで１泊し、都会での一日を楽しんだ。写真はテラス空港でのもの。デイビッドはバンクーバー空港からワイオミングに直行した。

　バークレー・ホテルという、小さな、町の中心地にあるホテルに泊まった。久しぶりの都会だった。
　バンクーバーは港町で、坂が多い。人種も様々だ。

　町をぶらぶら歩いていると妙な車に出会った。実に妙な車で、車全体にデコレーションがあり、ボンネットの中心には噴水まで作ってあった。いやあ、面白いオジサンが居るものだ。おそらくバンクーバー名物になっているのだろう。

　お土産を買い、夜にはシャンハイ・ビストロという中華レストランに行った。中華料理は日本以外で食べたほうがおいしいというのは海外旅行によく行く人の共通の印象のようだ。
　そこで食べたカニは絶品だった！僕もＳ君もものも言わず黙々とカニにむしゃぶりついた。カニ味噌の香ばしくておいしかったことと言ったら、上海ガニなんて遠く及ばない味だった。
　夜にはちょっと大人の遊びでもしようかと思ったが、二人とも「お疲れ」であり、バーで一杯飲んでお開きにすることにした。バーではジャズバンドがうるさかった、な。

　バーで飲んでいるときも、今回はとことん釣って、たくさん釣って、サケやスティールヘッドは銀ピカで綺麗だったし、強かったし、たくさんの面白い人に出会ったし、と押し寄せてくる感慨に身を任せていた。ウム、いい旅行だった、だが、最後は若い女の裸でも見たかったな、とほんの少し悔やんだことを告白しておこう。