つい最近のことだが、那覇で眼科医院をやっているA里先生からカジキ釣りに誘われた!彼はクルーザーを持ち、ネットで調べてみるとこれまでビルフィッシュトーナメントで何度もチャンピオンになった実績のある釣り人であった(http://www.asatoganka.or.jp/ 私の趣味の欄)。その彼が招待してくれるのであれば釣れる可能性はかなり高いだろう。
ご招待の経緯を簡単に説明しておこう。最近のことだが、僕の大学の同級生で那覇で開業しているK久村君からメールが来た。2-3年前に学会で沖縄に行ったとき、彼が那覇で歓迎会をしてくれたので、そのお礼として彼にフライフィッシング用語辞典を贈呈したことがある。彼は本がとても気に入ってくれ、那覇医師会の集まりの時に釣りの好きなA里先生にこの本のことを話したそうだ。で、A里先生は最近本屋でフライフィッシング用語辞典の改訂版を見つけ、僕に興味を持ち、もし僕がカジキマグロ釣りに興味があればぜひ招待したいとK久村君に申し出てくれたという。ありがたい話であった。
カジキとはどんな魚か?日本ではカジキマグロと言ったりするが、味がマグロに似ているからであり、カジキとマグロとはまったく別の魚だ。カジキの体型は細長く、細く突き出た角を持ち、巨魚であり、1~4m、100~400kgもある。鉤に掛かると空中に跳んだり、テールウォークなどの華麗なファイトをする最高のゲームフィッシュと見なされている。ヘミングウェイの小説「老人と海」の老漁師が釣ったのがブルーマーリンというカジキだった。釣り人が一生に一度は釣ってみたいと夢に見る魚なんだが、釣るのは容易ではない。舟と道具の準備も特殊だし、何日も通ってやっと1匹釣れるかどうかという魚である。ヒマとオカネの両方が揃わないと釣ることはできない。というわけで、僕はカジキ釣りはとっくの昔にあきらめていた。
そんなところに舞い込んだのが先ほどのご招待だ。僕はやや迷った。行きたいのはヤマヤマだが、カジキとなるとマス/サケ釣りとはおきくかけ離れた別世界の釣りである。体力的に大丈夫だろうか、大魚との30分~1時間のファイトに耐えられるだろうか、我が腰はもつのかどうか、と。まあ、無理に一人で寄せられなくてもみんなで寄せればいいし、プロが付いてくれるんだし、何とかなるんじゃないかと思う。そして、自分の年令を考えると最後のチャレンジになりそうだし、このチャンスを逃すわけにはいかない。と、思い切って招待を受けることにしたのだった。
遠征日は7月16-19日と決まった。三島のN居田君も一緒に行くことになった。さて、ワクワク・ドキドキであり、これから何かと心の準備というか、気ぜわしくなってきた。下調べも兼ねて、カジキ釣りの本でも読んでみようかな。