その点、蕎麦研の手打ち蕎麦は、蕎麦粉と小麦粉と水だけですので、余分なものは一切加えていません。素材そのものの味で勝負です。そして蕎麦を打つときは、気も抜かないし、手も抜きませんよー。
あえて、加えているものを挙げるとすれば「おいしいと言って食べていただきたいと思う、おもてなしの心」です。
なんて、かっこつけ過ぎ?
たまにはネガティブな内容もいいんじゃないか、と思い、書くことにした。僕は怒っているというか、情けない思いをしている。 今日、お昼休みに「勉強会」があった。勉強会というのは、薬品メーカーが新薬の売り込みのために職員に対して15分ほど製品の説明をして、お弁当とお茶を置いていく事を言う。たてまえは「製品説明会」なのだが、本当のところは職員へのサービスであり、おいしい弁当を提供して、薬を採用してもらおうという、接待なのである。 説明は型のごとく終わり、弁当となった。弁当は「なだ万」の弁当で六角形の折詰めで、見た目にも手が掛かっている。食べてみるとうす味で、品のいい甘さがあって、なるほどなと思いながら食べ進んだのだが、ところが、である。材料の味がまったく感じられないのだ。ゴボウ、ニンジン、タケノコ、揚げ豆腐、卵焼き、練り物、みんな同じ味なのだった!違うのは歯ごたえだけで、硬い、柔らかい、弾力性は違うのだが、素材の味がまったくしない!僕はゴボウが好きで、あの独特の味を期待していたんだが、この「なだ万」のゴボウはゴボウのカスを食っているようなものだった。見てくれはいいのだが、食べておいしくないから、僕は騙されたということになる! 無料の弁当だったから、それほど腹も立たないが、お金を払って買ったものだったら怒るところだ。これでもし2千円以上の売値だったら、詐欺である! なだ万はなにか誤解をしているんじゃなかろうか。うす味の出しというのは素材の味を引き立てるためものなのに、素材の味を消して出しの味しかしないのだ。なだ万の料亭でならちゃんとした料理を出すのかも知れないが、弁当だから手を抜いたのだろうか? こんな料理に騙されるほうが悪いのかもしれないが・・・ ばかにするんじゃあないよ。これならオリジンなどの"ほかほか弁当"の方がよっぽどマシで旨い。まあ、他にも名前だけ有名で、マズイものを売っている店が少なくないが。 皆さん、なだ万弁当は決して買わないように! |