つっかーさん
これは有り難い。
近いしね。
来年、かならず見に行きます。カメラと三脚を持って。
今月の11日、相模原の友人と相模川の河原でバーベキューをした。そのとき、僕がホタルの話をしたら、I上君が 「丹沢の早戸川の支流でね、ホタルが自生しているところがあるんですよ。川にはヤマメもいますが。車止めまで行って10分も歩けば見られますよ」 「ほんとう、丹沢にそんな所があるなんて知らなかったなあ。見たいもんだけど、ホタルが出るのは6月後半から7月の上旬だろ。もう8月の中頃だし、今行っても見られないだろうね」 と僕が言うと、 「そんなことはありません。その場所だと標高も高いので、ちょうど今頃が見どきです。人があまり入らないところだから残ったんでしょうね」 と言う。 バーベキューの数日後、僕は急にその丹沢の自生しているホタルが見たくなった。I君に案内を頼んでもよかったが、夜遅くなるし、僕一人で行くことにした。女房殿は相変わらず水泳教室(教える側)で忙しくしているから、いつもの単独行動だ。明るいうちに行って場所を確認し、ホタルが出るという9時~10時に現場に居なければいけない。懐中電灯を準備して、捕虫網も持って行くことにした。 車止めに着いたのは6時頃で、そこはかなりの山の中だったが、数台の車が止まっていた。そこから教えられた橋までは歩きである。すこし歩くと一家族が河原でバーベキューをして、帰り支度をしているところだった。さらに5分ほど歩くと教えられた古い橋があった。その橋の上流方向にホタルが出るらしい。その場所のまわりをよく点検して、いったん車に戻ることにした。 車止めに戻ると家族連れは引きあげていた。僕だけである。さて、9時まで何をして時間をつぶすか?不思議なことに釣りをしようとは思わなかった。川は小さいし、ボサが多い。そこで車に積んであった本を読み始めたが、何となく本に集中できない。運転席の窓に急に人が現れないか不安になって、すべてのドアをロックする。で、腹も減ってきたし、メシを食いにいったん山から出ることにした。車止めから20分ほど手前に前から寄ってみたかった「青山」というスパゲティ屋があって、そこに行くことにした。結果的にそれが大正解だった!ゴルゴンゾーラとキノコとベーコンのスパゲティは絶品だった。アイスコーヒーを作るのがよく見えていて、銅製の冷えたグラスに割り氷を入れ、ドリップで入れたコーヒーを注ぎ込んでアイスコーヒーを作っていた。お、ちゃんと作ってるな、と感心したものだ。ウェイトレスも可愛らしかったし。 かなりの時間を食堂でツブして、再び山中の車止めに向かう。時刻は9時前だった。もう真っ暗闇である。車止めの手前で、鹿1頭、タヌキ1匹を目撃した。車止めには誰も居なかった。まわりにはライトはなく、遠くにも電灯はまったく見えない。深い山の中で夜だし、一人だし、何となく気味が悪かった。意を決して懐中電灯と捕虫網とカメラを持って歩き出す。クマは出てほしくないから、あちこちを照らしながら歩く。あ、今度熊鈴を買わなくっちゃと思った。 その橋の所には30分近くいたが、結局、ホタルは現れなかった。真っ暗な道を下りながら、大の大人が、こんなところで、こんな時間に、何かとっても妙なことをやっているんじゃないか、と思い始めていた。 僕が子供の頃、博多の町から電車で30分くらい行ったところに家族でホタルを見に行ったことがある。うちわを持ってね。とても幻想的だったことを憶えている。 だが、関東ではホタルなんて人工的に放してあるところばかりだし、自然のホタルが見たいと思っただけなんだけれど、それがなかなか難しい・・・。そう言えば、ニューヨークでもたくさんホタルが飛んでいたが、アメリカ人は誰も関心を示さないのに驚いたものだ。単なる光る虫lightening bugと思っている。 とまあ、こんなことがあった。 静岡の皆さん、野生のホタルが見られるところがあったら、是非、教えてもらいたい。少々遠くても泊まりがけで行くよ、来年、僕は。 |