もう、これまでの報告で終わってもいいようなものだが、フライフィッシングフェアの後、小旅行をしたので付け加えておこう。 8月7日、この日の予定はリビングストンを出発して、イェローストーン公園で釣りをして(塩澤さんはイェローストーン公園に行ったことがないそうなので。本当はヘンリーズフォークも見てもらいたかったが、日程的に無理だった)、ウェスト・イェローストーンで寄り道をして、シェリダンまで行く。 朝は6泊したイェローストーン・ホライゾンズの支払いをして、グラント夫妻と記念写真となった。ここはほったらかしであり、観光客には物足りないだろうが、釣り人にはとても快適な宿だった。3人まで泊まれるので、そうすれば1人あたり1泊50ドルで泊まれ、安い。 イェローストーン公園に向かう途中、ジョージ・アンダーソンの店に寄って、僕はサイドワインダーをたくさん買い込んだ。ジョージとも会ったが、元気でむかしと変わりがなかった。そしてイェローストーン公園に入り、オールドフェイスフル間欠泉を見て、ファイヤーホール川のほとりで休憩した。美しい流れだった。ライズがあったら釣ろうとしばらく見ていたが、ライズはなかった。 そして、公園内マジソンで釣りをしたら小さなブラウントラウトが何匹か釣れた。ウェストイェローストーンの町ではラリーに会っていこうとスリーピーホローに行ってみた。すると出てきたのは彼の孫で、ラリーは5年前の2011年に亡くなったという。心臓発作だったそうだ。僕はショックを受けて黙っていると、その子は 「あなたのことは覚えていますよ」 と言う。僕のほうにはまったく覚えがなかったが、前回滞在時に僕を見たんだろう。シャーロットが亡くなったのは2006年であり、ラリーはさらに5年生きて、シャーロットの後を追ったということだろう。シャーロットの事は以前「モンタナでの二つの話」という文を雑誌に書いたが、現在準備中の「ある毛鉤釣り師の足跡」にも収められているので、お読みいただければ嬉しい(今年末、カワノ・ブックスより発売予定)。 ウェスト・イェローストーンを出てからは、ひたすら走ってエニスで夕食をとり、シェリダンに行き、モライア・モーテルに泊まった。明日はシェリダンにほど近いルビー川を釣る。プライベートの川であり、期待が高かった。 |