渓流に釣りに行くとしても長梅雨で増水しており、ゲリラ豪雨も気になるところだ。梅雨明けを待つしかない。 巨ベラで有名な相模湖も、乗っ込みもほぼ終わり、水温は20℃に上がっている。日中にはほぼ釣れない状態であり、これからはナイター、つまり夜釣りで狙うことになる。巨大となったヘラ鮒は用心深く、日中は餌を追わなくても、夜には警戒心も薄れて餌を取ると言われている。 というわけで、12日の夜、ナイター、つまり徹夜で釣り続ける、をやりに相模湖の天狗岩に向かった。ここの釣り船はテント船なので、疲れたら船内で寝ることができる。ボクはナイター釣りを一度経験しておきたかったし、夜なら涼しくて気持ちがいいだろうなと軽く考えていた。 ところがいざ体験してみたら、ナイター釣りというのはかなりハードな釣りであることが分かった。 まず、天狗岩を午後4時に出発し、帰ってきたのは翌日の9時過ぎだった。つまり17時間も狭い舟の中に居たわけだ。夜食は弁当を配達してもらった。 釣り自体はいつもと同じだが、なにしろ暗い。だが、巨ベラは用心深いからライトを使うのは最低限にしなければいけない。さいわい、この日は満月であり、雲の切れ目から満月が明るく湖面を照らしていた。風はほぼ無風だった。 浮きは電気浮きを使い、真っ暗な湖面に鮮やかなLEDライトの浮きだけが見え、幻想的とも言っていいような独特の雰囲気をかもしだしていた。 だが長時間の釣りであり、眠くもなるので、寝ようと思って横になったが木の床は硬く、寒くて眠られなかった。相模湖は標高は低いので気温は相模原市内と大差はない。23℃以上はあったと思うが寒くて10分くらいまどろんだだけだった。タオルケットくらいは持っていった方がいいかもしれませんと言われていたんだが、持ってきていなかったことを悔やんだがもう遅い。 朝3時過ぎからはベストタイムだし、気合いを入れて釣ったが、結局釣れたのはマブナ2匹(35cm)、ニゴイ2匹、オイカワ2匹だけだった。何度かいいアタリがあったんだが、鉤掛かりしなかった。 感想:疲れた!せめて1-2時間でもちゃんと眠りたかったな。だが、面白い経験をしたと思う。当分はナイターはやるまい。よほど良い状況であれば、またやってもいいが・・・。 エンジン船に曳かれて30分ほど移動し、上野原近くの「大曲」というポイントに入った。 100メートルほど離れたところに居るヘラ師。彼から見ると、ボクも同じように見えていただろう。 竿と電気浮き。 夕食用の弁当は旨かった。蚊取線香は準備して正解だった。 深夜。満月と電気浮き。湖上で独り、フナを釣る。 早朝の湖面とカルガモの親子。