僕はWindows XPを使っているが半年ぐらい前から、ブラックアウトがしばしば出ていた。電源を入れても立ち上がるのに30分以上かかっていた。友人に聞いたり、NECに相談して、XPを入れ直すしかないと言われていた。その操作の大変さがイヤで延び延びになっていたが、遂に意を決して作業に取りかかった。 ハードディスクをフォーマットしてWindows XPを新たに入れる操作は業者に任せた。その前のファイルのバックアップは自分でやるしかない。これは数日かかった。 OSの入れ替えとメールの保存作業は結局9時間かかった。その後、たくさんのソフトを入れ、アップデートし、バックアップデータを戻した。一太郎には6万語の私設辞書を移設した。 セキュリティーソフトは業者の薦めもあってカスペルスキーを入れた。ディスクキーパーも新しくした。 すべてのソフトウェアを元通りに整備し直すのに丸2日かかった。 ああ、ほんとうに疲れた! だが、スイスイ立ち上がるし、フラグメントはゼロだし、気持ちがいい。半年ぶりに風呂に入って体を洗いあげたような感じだ。 これで当分はパソコンに気を使わないでいい。 だが、まだ完全にもとの状態ではないので、少しずつ作業を進めていかなくてはならない。 十数年前、僕はワープロやパソコンを使いたくなくて最後まで手書きで文章を書いていた。しかし、始めて見ると、手放せなくなったのだった。 この、文明の利器はおそろしい力を持っている。 もう少し、だれでも簡単に使えるようにならないものだろうか。 |