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2008年05月19日(月) 
 5月16日(金)掛川に泊まり、17日に遠山川に釣りに行き、18日にはライフスタイルデザインカレッジのフライフィッシング体験会をやった。
 公園前の旅館に2泊した。ここの古い建物が気に入っていて、窓や戸の鍵が懐かしいねじ込み式なのである。
 金曜の夜、ひょんな事からキネマ屋という店でメシを食うことになった。その店は初めてだった。
 店の入り口には招き猫がたくさん飾られていた。古い作りの建物で、入ってすぐの所は入れ込みの大部屋になっていて若い連中がぎっしり入って騒いでいた。我々は奥の小部屋の座敷に通された。そこは落ち着いた雰囲気で好ましかった。おまけに、そこを取り仕切っていたのは和服のスラリとした女性であった。お、いい感じだな、と第一印象がまず良かった。その女将のちょうどいい愛想良さが心地よかった。
 酒が運ばれ、飲もうとすると女将の手がスッと延びて酌をしてくれたのは嬉しかったなあ。
そして、これが一番大事なことなのだが、料理がとてもおいしかったこと。黒はんぺんもこれまで食べたのはおいしいとは思わなかったが、ここの焼きはんぺんは旨かった。
「キネマ屋という店の名前の由来を聞きたいんだが・・・」
と切り出すと、女将は
「だいぶ昔のことですが、このすぐ近くには遊郭があって、映画館もあったんですよ」
と言う。話に花が咲いて、酒も進んで、料理も腹一杯に食べた。そう言えば、ラーメンが旨かったな。すでに腹一杯だったので、ラーメンは半分しか食べられなかったが。
 S藤君が近くに居たので、こんな店があるなんて、なんでもっと早く連れてこなかったんだよ、と文句を言ったものだ。彼は口の中でもごもご言っていたが・・・。店はいつも混んでいて席を確保するのが難しいのも理由の一つだったらしい。

 歳に応じて居心地のいい店というのがあるものだ。格式ばかり高いのも嫌いだが、かといって安かろう不味かろうでは満足はできない。
 僕は掛川に来るようになって3年目になるが、やっと”また来たい店”が見つかった、と思った。

閲覧数553 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2008/05/19 22:33
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