このところ、僕はフルーガー社製のプログレスという古いリールを集めている。プログレスにも何種類かあるのだが、僕が気に入っているのはレイズド・ピラー・タイプだ。このリールは手作りの高級品でもないし、レア物でもない。20世紀の初期にアメリカで大量に作られた普及品なのだが、いろんな理由で気に入っていて、名器と呼んでいいように思っている。その理由を列挙すると: 1.デザインがしゃれている。可愛い。ちゃんとクリック音が鳴る。やさしく、コロコロと鳴る。ドラッグは付いていないが、そんな物は必要ない。 2.古いこと。1900年代の初期に作られているが、今でも十分使える。古い物にはそれなりの雰囲気があり、僕は嫌いではない。ブラスは真鍮磨きで磨けば綺麗になるものだ。 3.ブラス製が多いが、パーフォレーションが多く、スケルトン・リールと言ってもいいくらいだ。だから、それほど重くはない。 4.値段が安い。eBayで競り落とせば安いのは30ドルくらいから手に入るが、郵送代を入れると6000円くらいにはなってしまう。箱付きの高いのは200ドルくらいする。 5.構造は単純で、手入れがしやすい。 6.堂々たるラージ・アーバー・リールである。 7.ブルドッグ・マークも付いていて、かっこいい。 8.プレゼント用によい。値段もそれほど高くないし、質がいい物は国内ではそこそこの値段のようだ。 総ブラス製。左は磨く前。右は磨いた後。磨く前はいかにも汚いが、磨くとどんどん綺麗になる。だが、やりすぎると骨董の価値・雰囲気がなくなるので、適当なところでやめる。磨いた後は、モリブデン、ミシン・オイルを施せば、スイスイ回るようになる。これが楽しい! 左はフレームがブラスのもの。右は鉄か?僕は総ブラス製が好きである。 リールの裏側。クリック始動ボタンがある。 表面のビスを外せば簡単に分解できる。 フルーガー社の商標:ブルドッグ・マーク。 フットの裏側の「60」は60ヤード巻けるという表示。「80」もある。 シンプルなクリック・ディバイス。 現在使用中の愛用リール。 |