お名前:釣りたいクン3号
魚の写真がありませんよー。
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週末は梅雨の合間で雨が降らないという天気予報で、それっとばかりに山梨県N川に泊まりがけで釣りに行った。泊まりはK山荘という民宿で、同行は伊豆のK木さんとY田さん。Y田さんは午前中は仕事で、夕方からの参加となる。この二人は古い釣り友達であり、久しぶり(10年ぶり?)のオジさん3人ずれの釣行となった。 釣り場は標高1150メートルの高さにあり、気温は17度と涼しかった。水温を測ると12℃。川の水位は平水よりやや高い程度で釣りには問題がなかった。 宿の駐車場に車を止め、釣り支度をして川に入る。気持ちのいい空気の中で、代わりばんこに釣って川を遡行した。魚は結構居るのだが、名の知れた川であり、釣り人も多いらしく、魚はスレ加減だった。半日の釣りで、アマゴとイワナがカタは小さいがそれぞれ2匹ずつ釣れ、満足して宿に戻った。 ただいまー、と言いながら帰ると 「あ帰りなさいませ。いかがでしたか。釣れましたでしょうか?」 と女将が聞く。 「うん、二人とも何とか二匹ずつね」 「それはそれは、ようございました」 部屋に通され、風呂に入った。食事は部屋食だった。料理では山菜がヤマのように出た。また、酒の肴用に鹿肉の煮物、漬け物の盛り合わせが出た。山の中の宿で海産魚の刺身が出たりするとがっかりするものだが、ここはそうではなかった。夜になってひんやりとしてきていたので僕は酒には燗をしてもらった。 まあ、話は釣りのことばかりで、話の種は尽きず、寝たのは12時過ぎだった。 翌日の日曜日、ゆっくり起きて朝食を食べ、釣りに出る。その日はさっぱり釣れなかった。Y田さんが1匹釣り、僕は魚を掛けたがバレてしまった。食いが浅い、と感じた。 お昼には川から上がり、昼飯を食べに車でかなり下ってTK庵という蕎麦屋に行った。その後、宿からすこし上流部に嵯峨塩館という旅館があり、そこの露天風呂に入ろうということになった。嵯峨塩館は山深いところにあり、N川を見下ろす絶壁に明治時代に作られた旅館で、今は立派な作りに立て替えられている。1ヶ月ほど前、僕は夕食をたべたくなり、その嵯峨塩館で聞いたことがある。すると、夕食は8400円で、しかも予約制だという。あまりの値段にびっくりしたものだ。今回、入浴料も高いのかなと心配しながら僕は上がり込んで受付で聞くと、 「1時間500円です」 と言う!で、入り口で入りにくそうに待っていた二人を手招きしたものだ。 いい風呂だった。何しろ絶壁に露天風呂が作ってあり、正面には渓流の対岸の絶壁の緑がせまっている。下を見下ろせば50メートル以上の直下にはN川が流れている。淵と瀬が連続する釣りに理想的な流れだった。3人とも並んで裸で川を見下ろして、じっと川を見た。何かを探していた。それは何か。それが分かる人はフライフィッシャーマンである。探していたものは「ライズ」だった。パシャッと水飛沫でも上がろうものなら、すぐにでも風呂を出て、釣りに行きたいと皆が考えていた。 だが、ちょっと想像してもらいたい。オジさん3人が並んで尻から上を露出して下を眺めている後ろ姿を!若い女だったら豪勢な眺めだろうが、これじゃあね。あまり想像したくないかも知れない、が。 ま、昼風呂に入った後は、3人ともすっかりのんびりしてしまい、釣りをしようという気持ちが無くなってしまっていた。それでもY田さんはあちこちを見て回って川へ降りる道を探していた。彼はまた一人で来るつもりじゃないかな、と思った。 帰りに民宿により、例の女将に挨拶して返ることにした。 「また、ぜひ、お立ち寄りください。お待ちしております」 との、丁重なことばについ 「また、来ますので」 と返事してしまう。 年に一度、ここにみんなで釣りに来るようにしようか、と僕が言うと、いいですね、どこに泊まりますか、とY田さんが言う。 「そうだねえ、嵯峨塩館もいいが、この民宿も捨てがたい味があるし、ここに泊まって、嵯峨塩館の露天風呂に入りに行くというのがいいんじゃないか」 と僕は答えた。皆、ウン、ウンと頷いていた。 帰りは3人別々の車で帰る。僕は一人で車を走らせながら、女将さんの前身を聞く機会がなかったな、と残念に思っていた。こういうことは第三者がその場に居ては話しにくいものだ。まあ、次の機会もあるだろうし、それまでのお預けということかな、と思った。 |