この2週間ほど、釣りに行っていない。狩野川の釣りも終わってしまったし、気温も上がってきたので、標高の高い所、あるいは北国に行くしかない。
体調に関してはもともと運動時の息ぎれはあったんだが、肺の手術をしてからというもの、坂道を登るとすぐに息ぎれが出るようになった。そんなこともあって、平地であまり歩かないでいいところで釣りをするようになってきていて、同時に、”釣りをしたい”という意欲も以前にくらべれば落ちてきているようだ。
それでも2週間も釣りに行っていないというのは僕にとっては珍しい、異常事態である。ま、釣りに行こうとするたびに低気圧が来たりしたのもあったんだが・・・。
で、昨日の定休日、ヤドリキ釣り場(http://www.ygl.jp/fishing-condition.html )に行った。ここなら楽だし、HPを見ると5月の出水から回復し、今は平水とのことだった。
ヤドリキ釣り場は懐かしい釣り場だ。30年以上前から行っているからね。
昼頃に行ってみると、リバーキーパーの小瀬さんが川に居て、
「あら、先生、今日は貸し切りですよ。今日このプールにヤマメの稚魚を放流したばかりなので、ここだけは釣らないでください」
と言う。この時期、虫も飛ばなくて、釣りはちょっと難しそうですとも言っていた。
結局、この日はドライフライで4-5匹ニジマスが釣れただけだった。
驚いたのは25-35cm位の魚が群れで泳ぎ回っていたことで、よく見ると尾びれには切れ込みがあり、鱒属ではなかった。そしてあるとき、ハヤが釣れ、それは尺を越していて、背中が緑がかった、胸びれの大きなりっぱな魚だった。僕はがっかりするより、その美しい魚体を惚れ惚れと眺めたものだった。小瀬さんに聞くと、上流部にハヤを飼っている池があり、5月の出水の時にそこから魚が川に流出したらしい。僕は相模川でハヤ釣りに入れ込んでいたこともあり、ハヤをさげすむ気はまったくない。ただ、ハヤを嫌がる客もいるだろうし、今後どうするのかなと案じている。