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2009年03月11日(水) 
鱒の付き場 Haunts

 この国には鱒が生息している川、小川、細流は無数にあります。ほとんどの川に鱒が居ると言ってもいいし、産卵期には単なる溝のような小さな流れにも居るし、鱒の背ほどしかない浅い所にも居ることがあります。
 
鱒は石や砂利底で、透明な水が早く流れているところを好みます。添付の図で、鱒がそのような川のどこによく居るのか、つまり付き場を示しておきましょう。それは、第1に流れの頭と最後の部分、つまり図のAの、早瀬の終わりの部分です。第2にBで示す、流れが障害物の周りを流れて渦をまいている所です。第3には、Cの部分のように、泡や小さな浮遊物が帯状になって流れの中心を示しているところです。この流れは岸の出っ張りや岩、水勢で掘れた凹み、浅瀬、などのさまざまな物の影響を受けて流れます。時にはその流れの筋は目にはよく見えず、岸からじっと観察して流れを推定するだけのこともあります。第4に、木の根があるところ、また、泡が貯まっているところ(スタフォードシャーでは貧乏人の香油Beggar's Balmと呼ばれている)。第5にGのような巻き返しには、ことに増水時に、よく魚がいます。だから、水色が変わっているとき、蟻の卵やジガバチや蛆(ウジ)が浮いているときは釣りに適しています。増水がピークを越えて、水が透明になれば、良い釣りができる場所です。第6に、最後ですが、Qのような水草と水草の間の流れには、ことに川底が砂利の時には、鱒が良く付いて居るものです。そんな場所は鱒の隠れ場所にいいし、水草は鱒を隠してくれるだけではなく、たくさんの水生昆虫が付いているからです。昆虫は泡と一緒に流れるものですし、昆虫は鱒の餌ですから、これらのすべての場所が釣りに適した所ということになります。
 大きな鱒は、Dのような水勢で掘れた凹みに居て、夜にはミノーやその他の小魚を追います。昼間にはEのような、深み、岸のえぐれ、木の根、岩と岩の隙間などにいて、注意深く餌を探しています。5月や6月には、鱒は体力十分で元気であり、Fのような速い流れに居て、活発に餌を取っているものです。
 以上に述べた鱒の付き場は、すべての川に適応できるわけではありませんが、ことに小川や小さな川においてはおそらく当てはまるでしょう。
 鱒はとても臆病なので彼らの習性を正確に知るための観察はやさしくはありません。密集したブッシュに隠れて鱒を観察しても彼らに気づかれてしまうことが多いのです。
               ---つづく

閲覧数326 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2009/03/11 09:21
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