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2009年03月16日(月) 
グレーリング Grayling

 "ほとんどのライターは、この魚を扱うとき、ファイトはするがその時間は短い、だからあまり娯楽性は高くない、と書く。しかし、その反対であることが少なくないのです"
                    ベインブリッジ Bainbridge

 グレーリング、生物学者にとっての学名はサーモ・ティマラスSalmo thymallus、は鱒よりずっと優雅な体型の魚です。頭と口は小さく、頭部から背までは広く、尾にかけて急速にすぼまっています。尾びれは二股に分かれています。目の前半部分は楕円形で、瞳孔は鱒よりも長細くなっていて、鼻側の部分は引き延ばされて急角度を形成しています。反対側の角度はすこし緩くなっています。
 背びれはとても大きく、23個の骨があり、胸びれには10個、腹びれには16個、尻びれには14個、尾びれには18個の骨があります。
 グレーリングは時には3(訳者注:1.35kg)ポンドの大きさになりますが、1ポンド半あればいい型と見なされていますし、それ以上のものはなかなかフライでは釣れません。ライズするのは2オンスから1ポンドまでの魚が多いからです。4,5月に孵化した魚は翌年の4月には約6インチ(鼻先から尾のつけ根までを測ったもの)に育ちます。
 全体の色としては薄青がかったシルバー・グレーですが、腹部はほぼ白く、鱗は玉虫色がかっていて、とても綺麗です。注1。

〔注1〕デイビッド・ブルースター卿Sir David Brewsterは光学に関するきわめて興味ある一連の実験を行い、以下のように述べている(p.113以下)。
”すばらしい真珠の色はその表面の独特の形状によってもたらされるていることは明かである。私は顕微鏡で真珠を観察し、ほとんどすべての真珠の表面には赤ちゃんの指の先の皮膚で見られるような浅い溝があって、それが細かい織り目模様になっていることを発見した。バートン氏Mr. Bartonは鉄に2000分の1インチから10000分の1インチの幅で溝を掘って、強く光り輝く色あいを作りだした。彼の作る虹彩飾り彫りを施した真鍮や他の金属のボタンやドレスの飾りは、クジャクの羽などと同じ溝原理を機械で再現した物であった。太陽光の下で、ガス灯の下で、そしてロウソクの光によって、この虹彩飾り彫りはダイアモンドの輝きに匹敵する輝きを放った”

 グレーリングの頭部や背は黒っぽいグレーですが、言葉で説明するのはちょっと難しい色合いです。体側にはグレーの中に数本の茶色の線があって、肩の近くには黒い斑点があります。背びれは紫色の地色に大きめの暗い斑点があり、他のひれは鱒のひれのように赤っぽくはなく、黄色っぽい茶色で、紫色に移行しています。尾は石板色です。これらの色は川にとってわずかに違います。だけど、鱒と違ってコンディションがいいほど黒っぽくなり、ことに頭部と背部で著明です。特に覚えておいてほしいのは、喉のところには濃い茶色の細長い斑があり、口を開けるとよく見えます。グレーリングのコンディションがいいときにはよく見えますが、そうでない時にはほとんど見えません。鱒や鮭と違い、グレーリングは産卵後にみすぼらしい姿になることはないようです。
 グレーリングは釣りの対象として優れているだけではなく、食べてもおいしい魚です。グレーリングは秋と冬に最高のコンディションになるので、 鱒釣りのシーズンが終わった後、つまり秋や、冬なら晴れた日に、釣り人は喜びと慰めを求めてグレーリングを釣りに川に行くということになります。そんなわけで、自分の川にグレーリングが居ない釣り人は、何とかしてグレーリングを自分の川に移入しようと努力したりします。
 グレーリングは綺麗な透明度が高い水に生息し、川底には特別の形状が必要なようです。彼らは浅く速い流れが好きで、その次にはゆっくりした長く深い流れにも居ます。後者では彼らは昆虫の流れてくる道筋の真下で3-4フィートの深さに居ます。プレート1のHHを参照。
 グレーリングは主として川底の幼虫や水面の羽虫を補食しますが、マルサスMalthusによれば、どんな生き物でも食べるようです。
 空気や水の温度は間違いなく魚やその食糧に影響を与えます。また、川底の化学的性質にも影響を与え、魚が吸い込んでいる水の中のミネラルは魚の体組織に何らかの影響を及ぼすでしょう。

        ---つづく

閲覧数552 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2009/03/16 19:45
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