ボクはある医学雑誌(英文)の審査委員をしている。投稿されてきた論文を審査して、雑誌に採用するかどうかを判定するわけだ。採用されればメデタク雑誌に掲載される。この審査が大変でね、いい加減な論文が雑誌に載ると雑誌の評価が下がってしまうからね。 昨日、ある論文を審査した。それがヒドイ論文でね、英語になっていないのだから。単語の使い方が誤っているところが数カ所あり、意味不明の文章も数カ所にある。余計な考察もあるし、どうしようもない。ボクはあまりの英語のつたなさに唖然としてしまった。「大幅に書き直して再提出」という判定結果を編集長に提出した。 書いた人は見当が付いていて、どこかの大学の脳外科の医者である。講師クラスかな。論文の著者は”英語は読めるが書けない人”のようだ。ただし、単語の理解が不十分なので、読む力も高くはない。こんな人が多いなあ。通りいっぺんのことは何とかできるが、知識が浅いので、文を書くと知識の浅さが露呈して文にならない。見る人が見ればすぐにばれてしまう。”世界の誰からも絶対に突っ込まれないような論文を書いてやろう”という気概のある人はもはや居ないのだろうか! ま、タタかれて、タタかれて、一つずつ学びながら一人前になっていくんだから、ね。 厳しいんだよ、学問の世界は。 それに比べて、今日はボクはヘラ釣りを一日楽しんだ。始めは釣れなくて、どうしようかと悩んでいたが、午後2時頃から急に釣れだした。理由は分からないが、その頃から水位が下がって平水に近づいてきていた。それと、座架依ヘラ釣り場ではヘラが回遊しているような感じだった。考えてみたら、もう10年近く、まともな勉強はしていない。こんなボクにタタかれるようではダメだなあ。 |