毎年、釣りシーズンが終わった後、伊豆の国市田中山のK木氏宅で焚き火会をやっている。始めたのは6-7年前だったろうか。彼はもともと大仁町に住んでいて、道路整備のため移転を迫られ、考えた末に田中山の山頂近くに引っ越した。そこは三島・沼津が眼下に一望でき、富士山が真正面に見える絶景の地であった。ただ、まわりは山林であり、家はあまりないので、彼の家族からは寂しすぎると反対の声があったらしい。だが、彼は家族をなんとか説き伏せたようで、その絶景の地に、新居を建てたのだった。その後に彼がこう切り出した。
「先生、今度の家は自分用の離れも作ったし、いつでも泊まりに来て下さい。薪ストーブも据え付ける予定です。周りには家が無いので、大きな焚き火をやろうと思っているんですよ。薪の木材はタダで手に入るアテがあるし」
「おおそうか、それはいいねえ。ぜひやろうよ」
ということで始まったのだった。初めは3-4人のごく身近な釣り仲間だけで始めたが、次第に参加者が増えてきて、年に1回はやるようになって、ついに恒例になってしまったわけだ。
今年は11月10-11日に行われ、ボク、K木氏、三島のY田さん、静岡のS木さんにくわえて、東京のW辺さん、K世さん、M石さん、O川さん、宇都宮のS崎さん、千葉のK野さんとN本さんと11名、それと女性1名の計12名の参加となった。その内、10名がその晩、K木氏宅に泊まった。
皆、酒や食い物を持ち寄るので、食べ物はふんだんにあった。旨い酒もあり、大きな焚き火を囲んで話に花が咲いた。この日、天気は晴れで、風も無く、絶好の焚き火びよりであった。ボクもおしゃべりと飲み食いにいそがしく、あまり写真が撮れていない。
土曜の夕方から始まり、8時頃に雨が降ってきたので、屋内に移動し、「義経焼き」をやった。話は尽きず、午前2時半にはボクは疲れて先に寝た。翌朝は朝食が出て、おしゃべりし、竿の試し振りをして、フライ談議となり、昼食にカレーライスが出て、午後3時に解散となった。
ややハードスケジュールだが、年に一度だからね。今回は参加者が多く、とても楽しい会になった。シャルル・リッツのインターナショナル・ファリオ・クラブとは規模が比較にならないが、意義は同じだと思う。みんな元気で、続けていってもらいたいと思っている。