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2013年12月31日(火) 

 30日、ヤドリキ・フライフィッシング・エリアにFF納竿にいった。この釣り場もいまや年に1回くらいしか行かない。
 行くと、いつものリバーキーパー(女性)が居て、元気そうに働いていた。また、ここに行くと誰か知り合いに会う。今回もストリームサイドでお世話になったI田さんと会った。同行はいつもの中年組で、K木さんは脳梗塞の退院祝いを兼ねて参加だった。
 天気は良く、ユスリカがたくさん飛び、ライズも多かったが、例によってユスリカは小さいので、なかなかにシブイ。ま、1日釣って何とか二桁は釣ったが。
 若者がライズを狙っていたが、なかなか釣れないようだ。気さくな男のようなので、声を掛け、28番のフライ(ウラタンスペシャル)を渡すと、大喜びで、その後何匹か釣ったようで、しばらくしてやって来た。
「よく釣れるフライですね。ありがとうございました。お借りしていたフライを返します」
と言う。
「いや、それはあげたんだよ」
と言うと、とてもうれしそうだった。一日一善という言葉を思い出したものだ。
 釣りの後は「三味」というレストランで打ち上げ。ここはビーフシチューが旨いが、それほど腹も減っておらず、ボクはオニオングラタンスープと一口カツを食べた。
 食後、S木さんが
「ネットができたので持ってきました」
と言って2本のランディングネットを見せてくれた。1個はボクが注文していた分で、もう1本はミック・ホールへのプレゼント用だ。銘木を多用し、ネットは手編みで、どこにも継ぎ目がなく、すばらしいネットだった。彼が材料の説明を書いてくれていた。

グリップ・フレーム:黒柿、トチ
ウェンジ、リードメイプル
エンド金具:ニッケルシルバー
塗料:荏油
網:クレモナ3号

 黒柿というのは特殊の柿の木で、貴重で、硬く、曲げるのに大変な手間がかかるらしい。S木さんいわく、この材料でランディングネットを作れる人は居ないでしょうね、おまけに先生用のものには孔雀杢(くじゃくもく)が入っているんですよとのこと。
 たいへんなネットが出来てきたようだった。釣りに使うのはいいが、なくさないようにしなければ・・・。
 翌日、太陽光の下でネットのグリップを見ると、黒柿の縞は角度によって緑色がかった虹色に光って見えた!ああ、これが孔雀杢なのか、と思った。
 S木さん、ありがとう!
 宝物がひとつ増えたよ。



閲覧数1,428 カテゴリ日記 コメント2 投稿日時2013/12/31 13:14
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2013/12/31 21:13
    さん
    お名前:焚火男

    この納竿に行けたことが
    年末の最大のよろこびです。
    楽しかったですね。
    釣りも会話も楽しかったです。
    S木さんのネットも素晴らしいできばえ。
    Wさんのフライボックスに驚き。
    やっぱりFFは楽しいなぁ。

    今年は大変お世話になりました。
    来年もよろしくお願いいたします。

    トム・モーガンのグラス3番 最高!
    次項有
  • 2014/01/01 16:14
    鉛筆狂四郎さん
    焚火男さん

    去年は焚火男にもいろいろありましたね。
    本の推薦文を書いた、佐渡島に行った、脳梗塞をやった。
    多彩な1年であったということになるでしょう。

    ボクもいろいろあったが、書ききれないので・・・

    トム・モーガンの3番、いいですよね。
    ボクの愛竿になりそうです。

    今年も、お互い、いろいろ楽しみながらやっていきましょう!
    次項有
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