8月1日、晴れ。朝の8時ごろ、静岡組4名が到着。コーヒーを飲んで、今日明日の沢割を相談する。アルプス源流帯入りは明日にして、この日は新潟県の川に行くことになった。ここ白馬から20キロメートルほど北に行けば新潟県であり、さらに20キロメートル北に行けば日本海なのである。 この日も暑くてね。川に行ってしばらくすると汗がしたたり落ち、眉毛に溜まって、いまにも落ちそうになる。汗を拭き拭き釣りをしたが、ついにたまらず、腰までザンブと水に浸かった。すると急速に涼しくなって汗が引いて、人心地がつくのだった。 夏はウェット・ウェーディングに限る。これはジャブジャブスタイルという人もいるが、いわゆるウェーダーは着ないで、即乾性のズボンとウェーディングシューズを履いてそのままジャブジャブ水に入るもの。リトルプレゼンツ製のネオプレーンのゲーター・ソックスがスグレモノであり、長く愛用している。このスタイルがいちばん涼しいのだが、それでも暑くなれば水に入るしかない。問題は肌着のほうのパンツであり、即乾製の物をはいているんだが、乾きが悪いので、肌にベタベタ付いて気持ち悪い。だれかスグレモノを知っていたら教えてほしいな。 魚はけっこうスレていて、出てくるがフライをくわえない。プールは全然ダメで、瀬で23センチメートルが釣れただけ。 一度川から上がって道からある大きなプールをのぞいたら大きな魚が見えた。36-37センチメートルほどはあっただろう。幅のあるりっぱな魚だった。で、意を決して川に降りて、ライズ待ちをしたが、ライズせず。 暗くなり始めるとアブがたくさん出て閉口した。数十匹が僕の周りをブンブン取り囲んで噛み付く。虫除けを持ってきてなかったことを後悔したものだ。あわてて車まで戻ったが、車の中まで数十匹が付いてきた。僕は窓を全開にして車をはやく走らせて、逃げるように川から遠ざかった。アブはハエサイズの物が多かったが、スズメバチサイズのものも混じっていた。8月になるとアブが出るのは知っていたが、今年はすこし出方が早まったようだ。 帰りはミミズクの湯で汗を流し、ペンションに行くと、みな食事は終わっていた。僕も食べながら、宴会へとなだれ込んでいった。静岡組4人と僕、山田さん、同宿のキャノン勤務の男2人、そしてひさしぶりに”みゆきさん”も来て、盛り上がり、来年は黒部に行こうという話になったようだ。宴会はいつ果てるとも分からず、僕は12時を過ぎた時点で部屋に引き上げた。2回の僕の部屋にまで、宴会の騒ぎの音がおそくまで聞こえていた。