今回、10月17日~25日、スロベニアにグレーリング釣りに行った。1週間の休みをいかに能率的に使うかを考え、半分をチェコ、半分をスロベニアにしようと思っていたのだが、チェコは宣伝が行き届いているらしく、10月の川はかなり混みあっているらしい。そこで、14年前に行ったスロベニアではとてもいいグレーリング釣りが出来たし、1ヵ国に留まって落ち着いて釣りをするのもいいので、スロベニアだけで釣りをすることにした。 スロベニア行きを決めたもう一つの理由は、スロベニアの水産研究所に勤めるミハ・イバンクMiha Ivanc(釣り人であり生物学者)が釣りのスケジュ-ルをすべてセットアップしてくれるからだった。彼には14年前にもお世話になり、その時期のベストコンディションの川の選択、宿の手配、ガイドの手配、ライセンスの準備をすべてやってくれた。外国人を自国に釣りに来させるのも彼の仕事のようだった。 17日は成田のホテルに泊まり、18日の朝成田空港を出発し、フランクフルトで乗り換え。今回辛かったのはフランクフルト空港で乗り継ぎの待ち時間が6時間もあったことだ。また、だだっ広いフランクフルト空港の中を延々と歩かされたのには閉口した。誰かが言っていたが、フランクフルト空港はヨーロッパの空港の中でもっとも評判が悪いそうで、それを身をもって体験してしまった。従業員は建物内をなんと自転車で移動していた! 歩きながら空港従業員に「どこかタバコが吸える中華レストランがないかなあ」と聞くと、ニタリと笑って、指さしながら「あそこから下に下がって左側にアジアというのがあるよ、すぐ近くにタバコが吸える場所もあるし」と教えてくれた。 その中華レストランのオヤジ(中国人)が親切でね、シンガポールから40年前にドイツに来たと言う。2000年あたり(ユーロが通貨になってから)から物価が上がってどうしようもないよ、とこぼしていた。 リューブリアーナ空港に着いたのは夜の10時ごろ、ミハとエリカErikaが空港に出迎えてくれた。エリカは古い友人であり、隣国のオーストリアから列車で来たそうだ。シリア難民がスロベニア/オーストリアに押し寄せていて、列車での旅に不安があったらしいが、それはスロベニア/オーストリアの東部でのことであり、来る途中、難民はまったく見なかったそうだ。 そして僕はレンタカーを借り、ミハ/エリカと一緒にブレッド湖畔のメイヤー・ペンションに向かった。エリカは2泊3日僕と同じホテルに滞在する予定だ。暗い中、湖面がチラリと見えた時には何とも言えない安心感が起こった。 長い1日だった。けっこう疲れたが、ミハによると先週は雨続きで川はかなり増水しているが今後1週間はいい天気が続くとのことで釣りに期待し、翌日の18日は川の減水待ちで釣りはやめて観光することにした。 ミハ・イバンクと。