日曜日、ひさびさにウラタン(丹沢にあるうらたんざわ渓流釣り場)に行った。フライフィッシングのベストシーズンに一度は行って、ドライフライでヤマメをたくさん釣るのを恒例にしている。 12時に着いてみると、受付の事務所が土台を残して壊れていた!そこで、道路に戻り、すこし行って河原に降り、売店に行ってみると、そこが受付の事務所になっていて専務のK彦さんが居た。「どうなってるの、事務所を建て替えるの?」と聞くと、深刻な顔をして、「実はこの2月末の大雪のあと、底雪崩で出まして、僕は事務所ごと生き埋めになったんですよ。必死で自力で2時間かけて這い出したんです。ふつうの人なら死んでいたでしょうね」という。「エエッ、そうだったのか、そりゃあ大変だったねえ。救助されたんじゃなかったんだね」「あの雪じゃあ、救助隊もあがって来れませんよ。魚もほとんど流されたし、養鱒場も壊れて大量のヤマメの稚魚が死んだし、僕にとっては3.11と同じですよ」 遊びに行く方はいい時だけしか行かないので管理者の苦労は分からないが、自然の中の釣り場なので、自然の猛威をもろに受けてしまうのだ。完全に復旧するにはたいへんな労力とお金がかかるのだろう。 そんな話をした後事務所を出ると、昼食中の仲間と出会った。 下の釣り場は以前と同じだが、魚は少なかった。上流部では河原に点々と大きな木が根ごところがっていた。さいわい、ボクのお気に入りの場所は以前と同じで、再奥の滝下は流木で埋まって釣りが出来ない状態になっていた。 だが、ヤマメはそこそこ入っていて、ライズしていて、気持ちのいい釣りが出来た。この日、水温は12.4℃と冷たかったが、ヤマメ13、ニジマス2匹が釣れた。 釣りの後は道志村のHORO HOROというレストランで、手作りコロッケを皆で食べた。旨い旨いと好評だった。 ウラタンは開業当時からボクは釣りに行っており、30年くらい通っているんじゃないかな。ボクにとってのウラタンはスキューズにとってのイッチェンのようなものだ。水質のいい神ノ川を利用した貴重な管理釣り場であり、何とか維持継続してもらいたいものだ。