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今年の初めに「ある毛鉤釣り師の足跡」を出版して、なにかホッとして、力が抜けたような感じがしたものだった。自分の釣りの集大成のような本だし、写真選びも大変だったし、大仕事が終わって、脱力感のような感じで、出版した後にはなんとなく数ヶ月がたった。釣りにもあまり行っていない。さいわい肺癌の方はおとなしくしていてくれて、体調が悪いというわけではない。しかし、ここに至って、あと何年かは生きられそうだという見通しがたってきた、と同時に、「何かやらねばならぬ、生きている証(あかし)のために!」と思いはじめた。何かしていたい、何か前向きのことをやりたいという、僕の貧乏性が顔を出し始めたようだ。 で、何をやるか? さいわい僕の英文和訳は評判がいいようだし、もう1冊翻訳をしてみようと思う。これまでイギリスの古典を3冊翻訳したし、あとやるとしたらアメリカの古典だろう。アメリカの古典と言ってもいろいろあるが、悩んだ結果、レイ・バーグマンの「トラウト」がいいんじゃなかろうかと思う。この本は欧米ではバイブル扱いされている名著であり、かのゲイリー・ラフォンテーンは”少なくとも6回は完読した”とある本に書いているほどだ。 その「トラウト」は1938年に出版され、全451ページの大著だが、急ぐ必要はないし、少しずつ訳していけば、いつかは終わるはずだ。実は第1章の「初期のころの経験」を読み始めているが、予想以上に面白く、やる気が出てきている。 このフェイスブックでも折に触れて紹介していこうと思う。全部フェイスブックに出すと本が売れなくなるので、そこそこ紹介することになるだろう。ま、たくさん売れてウハウハもうかるなんて期待はしていないが、ある程度は売れてくれないと、印刷代が払えなくなるので、それは困る。僕は慈善事業をやるつもりはない。そろそろクリニックも次世代に引き渡そうと考えているので、そうなると僕も年金生活者になるし、ぜいたくはできないのである。 ま、もうひとがんばりというところだろうか! 乞うご期待! |