今、僕は怒っている。警察が善良なる市民を待ち伏せして、７０００円の罰金を言い渡し、点数を引いたのだ！
　相模原の国道１２９号線から支線に合流する合流点は一旦停止の標識が出ているのだが、見通しが良い合流点であり、一旦停止をしない車が多い。僕もここでは徐行して安全を確かめたら停止せずに本線に乗ることにしている。で、今日もそこを通ったのだが、警察が待ち伏せしていたのだった。やられた、と思った。
　若い警察官が丁寧な口調で言うが、こっちは怒っている。意味のない一旦停止である、と。だが、言い合っても無駄なこと。どうせキップを切るのだから。
　ああ、腹が立つ。意味なく金を払わされることほど腹が立つことはない。
　日本の交通標識で意味のないものに踏切での一旦停止がある。町なかの踏切では、一旦停止しても家や植木があって電車が来ているかどうか見通しはきかないからだ。どうしても確認したければ車を降りて線路際まで行って初めて確認ができるのであって、一旦停止の車内からは確認はまったく不可能な事が多い。だから、一旦停止するよりも速やかに線路を横切った方がよっぽど安全だと思っているし、渋滞の緩和にもなる。この、踏切での一旦停止でも僕は警官の待ち伏せにあったことがある。
「こんな、善良な市民をいじめるようなことをしないで、警察はもっと極悪非道な犯罪の検挙に力を尽くしたらどうか」と言ったこともあるのだが、連中は聞く耳を持っていない。
　日本の交通警察がもっと成熟してくれるまで、あと何十年かかるのだろうか。ああ、腹が立つ。