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2009年07月24日(金) 
 ポール・クイネットPaul Quinnettというアメリカ人釣り師が「バブロフの鱒 Pavlov's Trout」と題する興味ある本を書いている。この本は釣りの技術書ではない。クイネットは心理学者であり、釣り師の心理学を書いている。読めば、彼が筋金入りの釣り狂いであることがよくわかる。やや気になるのはアメリカン・インテリの常で、もってまわった言い回しや無駄な言い換えが多いのでやや読みづらいが、キラリと光る分析や指摘があって、すぐれた本となっている。このような本はこれまで書かれたことはないだろう。
 僕が好きないくつかの文を紹介しよう。

 フッキングが完了し、野生の震えが躍りながらロッドを伝わってくると、私たちはなぜか、発達しすぎた文明の束縛から解放されたような気分になる。・・・ そして魚をランディングすると、ほんの数秒であっても、自意識の重荷をしっかりおろし、リラックスして、より深いところで自然とひとつになれたことを感じる。

 フィッシャーマンは9日間1匹も釣れなかったとしても、10日目の朝になるとまた水辺への進撃を開始する。これこそ、希望が経験に対して偉大な勝利を収めたことの証でなくてなんだろう。そして、これこそが、人間の魂の最良の部分ではないだろうか。
 

 読むのに時間がかかる本なので、まだ読了していない。またおもしろい指摘があったら紹介しよう。

閲覧数631 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2009/07/24 18:44
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