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2010年05月31日(月) 
 5月28~30日、栃木・福島に釣りに行った。栃木・福島は東京の反対側なのでめったには行かないが、今回は宇都宮に住むO木さんというリール狂いがいて、一緒に釣りをしましょうとの約束を実現させたものだ。
 こちらからは、僕、Y田、K木、S木の4名が参加。東京からW辺、現地ではO木、S崎、よっぱA井、バイヤーA井の4名が参加で計9名となった。鬼怒川の状況が思わしくなく、大物狙いの静岡の若者は今回参加せず。
 28日(金)。昼頃、Y田君が相模原の僕のクリニックまで来てくれ、僕の車に二人で乗って栃木に向かう。相模原→東京→宇都宮→今市→川治温泉で約5時間、川治温泉の三味亭こうわに泊まった。川治温泉は山中の靜かな温泉集落だった。旅館は男鹿川の側にあって部屋から川がよく見え、魚が泳いでいるのが見えた。そこは男鹿川C&R区間であり、旅館に泊まれば無料で釣りができる。さっそく釣り場に向かうと、橋のたもとに「川じい」の像が建っていてびっくりした。どうやら川治温泉の川治とかけてあるらしい。さっそくその像と並んで記念撮影。釣りはね、難しかったナ。スレにスレていて、僕はウグイを1匹釣っただけ。あとの二人は瀬でライズに遭遇したそうで数匹のニジマスが釣れたらしい。夜は例によって釣りの話をしながら、夕食・酒・温泉、釣り具自慢。
 29日(土)。朝8時には旅館を出てS崎さんの案内で福島県の渓流へ。ここはね、彼が大事にしている岩魚の川なので、川の名は出してくれるなと念を押されている。すばらしく魚影の濃い、美しい渓流だった。そこは標高も高く、まだ新緑に包まれていて、八重桜の花が残り、柳の花が咲き始めていた。ここでは僕はエドワーズのワンドという竿の入魂の予定だった。だがね、不思議なことにイワナがフライに出ても合わず、掛けてもバラしてばかりだった。僕はわけがわからず不思議でしようがなかった。だが、Y田君の釣りの番には彼はきれいに釣り上げて見せた。そして、僕が釣るとバラシ!だんだん、気が焦ってきていた。そして、平たい河原で何の気なしに歩いていたら浮き石に乗ってステンと転んでしまった。背中から落ちたのでケガはしなかったし、竿も無事だったが、背中から水がウェーダーの中に入ってパンツまで濡れてしまった。ああ、これでトドメか、と思った。今日は悪い日なんだ、何をやってもダメな日があるもんだと感じ、僕は二人を先に行かせて大休止をとり、タバコを2本は吸った。その後はやや持ち直し、イワナを3匹釣った。綺麗なニッコウイワナだった。
 午後は五十里湖上流の男鹿川C&Rで釣った。自然河川であり、ここは美しかった。川も、水も綺麗だった。広々としていて竿も振りやすい。ただ、釣りは難しかった。一度、フライが綺麗に流れ、大型のヤマメがゆっくり出てきてパックリとフライをくわえるのが見えた。一瞬待てば良かったものを僕の右手は勝手に動いてフライをヤマメの口内から抜き去っていた。あと、暗くなるまで釣ったが、ライズは少なく、ここではボウズをくらってしまった。駐車場で皆と会うとイブニングライズがあって皆よく釣れたという。ああ、やはり、今日は僕の日ではなかったんだな、と思い知ったものだ。
 その夜は大宴会となった。釣りのお話はもちろん、S木さんはアメリカの古いギターを持ってきていて、演奏してくれた。僕は「ミュリエル・フォスターの釣り日記」を見せ、トム・モーガン著の「フェイバリット・フライズ、フェイバリット・ウォーターズ」という特別製本の本を見せた。どちらもめずらしい本であり、皆大いに興味深く見ていた。夜も更け、疲れた僕は先に寝て、皆は温泉に行った。目が覚めたら翌日であり、皆が温泉から帰ってきたのはまったく覚えていない。
 30日(日)。ゆっくり起きて、塩原温泉の箒川C&Rへ向かった。途中の山道が美しく、霧が出て、峠あたりには白樺が生えていた。釣り場ではO木さん、S戸さんが待ち構えていた。ここも自然そのままをC&Rにした好ましい釣り場であり、駐車場の前の流れは幅が広く、浅く、ゆったりと流れ、大きな鱒が点々と見えていた。皆は瀬の方で釣っていたが、僕はフラット(水面が平たい流れ)でライズを釣るのが難しいがチャレンジングで面白そうなので、O木さんと二人でがんばった。ティペットは7Xを60センチほど付けた。12時過ぎ頃からライズが始まり、僕はフライを次々に変えていったが、やはり、小さなユスリカのピューパを食っているに違いないと思い定め、22番のフローティング・ピューパに変えた途端に反応が良くなった。はじめ、30センチくらいの虹鱒が釣れ、その後に大物が釣れた。よく走ったなあ、ティペットが細いのでハラハラしたが、10分くらいかかったんじゃないだろうか、無事にランディングしてみるとよく太った45センチほどのニジマスだった。O木さんがたくさん写真を撮ってくれた。とれた写真を見るとなかなかに上手であり、さすがに新聞記者だと感心したものだ。
 塩原は寒くてね、水も冷たいし。川から上がり、バイヤーA井さんが持ってきてくれた弁当を皆で食べ、コーヒーを飲み、納竿とした。これから帰りのロングドライブが待っていた。
 栃木の皆さん、お世話になりました。おかげでとてもいい釣りになりました。男鹿川、箒川という二つの自然河川を利用したC&Rがとても良く、はるばる遠くから来たかいが十分にあったと感じたものだった。O木さんはこれらのC&R区間の運営に関わっているそうで、このいい状態を保ち、日本有数の釣り場にしていってもらいたい。

逆さカーブの虹!以下、秘密の川。






以下男鹿川C&R



以下、箒川C&R。


閲覧数552 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2010/05/31 17:37
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