5月26日(月)は1日じゅう雨が降り続いた。ときに小降りとなり、ときに強く降った。齋藤さんの話では、雨はこの日1日だけで、明日は晴れるらしく、中野川川は増水がもとに戻るのが早いとのことだった。ちょうど旅の疲れが出るころであり、前日には釣りができていたし、この日は”何もしない休日”にすることにした。 ボクはコテッジの写真を撮ったり、本を読んだりして、のんびり過ごした。窓から見る山の緑は雨に濡れてことさら鮮やかだった。ここは標高650メートルあり、雨が降ると、やや肌寒く感じ、軽く暖房を入れた。 午後になると齋藤さんが来て、この日は他のお客さんもなく、入渓点を案内しましょうと言ってくれ、彼の軽トラで出かけた。中野川倶楽部の入渓点は27個があり(http://www.nakanokawa.com/about/ )、芦澤プール、西山広場、二本杉など、それぞれに名前が付いていて、入渓点には看板が立ててある。齋藤さんはそれぞれのポイントの説明をしながら、入渓のやり方、遡行するときの注意などを教えてくれた。釣り場は全長5キロメートルもあり、上流部は源流帯の様相を呈していた。 夕方にはかなりの増水となり、30センチメートルは高かったろう。ボクは木の香温泉に行って夕食を食べ、露天風呂に入った。そして中野川倶楽部に戻った。この日から2日間は倶楽部のコテッジに泊まる。素泊まりのみで、1泊2500円。 そして、夜はクラブハウスでまたもやお酒をご馳走になりながら齋藤さん夫婦と話す。彼は横浜に住んでいて、定年の後、車で日本中の渓流を数ヶ月をかけてまわり、中野川倶楽部に来たときに釣り場に惚れ込み、前の管理者から釣り場管理権を買いませんかと言われ、考えた末、退職金をつぎ込んで購入し、奥さんと二人で3年前に移住してきたのだそうだ。うむ、生き方を潔く変えたなかなかの人であるし、奥さんが付いてきたのもすばらしい、と思った。 また、彼は人付き合いが好きであり、酒も強い。高知は有名な酒飲みの県でもあり、彼は地元に溶け込んでいく一番近道の方法を身につけていた。ある晩、漁協の集まりがあって、議題のあとは飲み事になるわけだが、返杯返杯で3人ツブしてきましたと彼が自慢そうに言っていたこともあった。 さて、まだ中野川川を釣っていない。 明日はがんばって釣るゾ、と心に決めてベッドにもぐりこんだ。