お名前:三島の山田
おめでございます。
英語の苦手な私には、日本語に翻訳されたロナルズの本が読めることは幸せです。
楽しみにしております。
以前、この日記で紹介し、連載をしていたアルフレッド・ロナルズ著「フライフィッシャーの昆虫学」の日本語訳だが、いろいろあって遂にカワノ・ブックスで出すことにした。 これまで既存の出版社で出してもらおうと交渉を続けてきたんだが、いずれも「出版不況の折・・・」とか「採算の面でおりあわず・・・(つまりたくさん売れるとは思われない)」との理由で断られてしまった。正規の出版社から出してもらえば書店にも並ぶし販売の手間もはぶけるので有り難かったんだが・・・。 仕方がないからカワノ・ブックスで自費出版するとなると、またお金がかかるなあと思っていた。そしてある男を思い出したのだった。北海道は釧路に住むM口という友人で、彼はフライをやり、釣りの原稿を書いたこともあり、自身では印刷会社を経営している。そして、「きたの釣り」などの本も出版している。覚えている読者もおられると思うが、以前この日記で紹介した、あの巨大なイトウの魚拓を印刷した男である。その彼に相談してみることにした。原稿と原著を送り、見積もりをしてくれるよう頼んだ。数日後、彼から連絡があり、すばらしい内容ですね、こんな釣り人が170年前に居たなんて信じられません、多くはないかもしれませんが読みたい人が絶対居ると思います、と言ってきた。そして、見積りがメールで送られてきたが、その金額を見て僕は驚いた。びっくりするほど安いのだ。僕はニンマリとした。印刷屋のオヤジに本を惚れ込ませて、やる気を起こさせれば安くしてくれるんじゃなかろうか、という目論見が見事に当たったからだ。ま、僕としては彼と二人で本を出すような気分になっているんだし、このことは本の後書きにでも書こうと思っている。 なんとか今年中にはできあがりそうだ。豪華本ではないので念のため。 皆さん、買ってね! |