お名前:三島の山田
勿論、私はハードカバーが良いと思います。
この本は私の本棚に、これからずっと並ぶ大切な一冊となると思いますので。
ロナルズの「フライフィッシャーの昆虫学」だが、出版に当たって、ひとつ迷っていることがある。それは本の表紙をハードカバー(硬い厚紙の表紙)にするか、それともソフトカバー(ソフトな薄紙の表紙)にするかという問題だ。この問題はけっこう大きくてね、ソフトカバーだと制作費は低く抑えられるが、ハードカバーにすると製本代がかなりかかる。簡単に言うとハードカバーにすると1冊あたり1000円以上値段が高くなる。 今のところ、ソフトカバーでの小売価格は2000円前後(おそらく1800円くらい)になる見通しだが、ハードカバーにすると3000円程度になってしまう。もちろん、中身は同じなんだが、表紙が違うだけでこれだけの値段の差が出てしまう。 ある年配の出版関係の方に相談したら、 「古典中の古典ですから、ハードカバーで出すべきでしょう。ペラペラの表紙じゃあ著者に失礼に当たるんじゃないですか。きちんとした立派な本にしたほうがいいでしょう」 とのご意見だった。 確かにその通りではあり、アメリカで出ている復刻版はハードカバーである。だが、僕はそれほどまでにハードカバーにこだわらないでもいいように思っている。内容が一番大事なんだから、と。値段を安く抑えて、多くの人が読めるようにしたほうがいいんじゃないか、とも思う。一方では、「フライフィッシャーの昆虫学」を読もうという人はベテランのフライフィッシャーマンが多いと思われ、そんな人々は1000円、2000円の差額など問題ではなく、良いものが欲しいと考えるんじゃなかろうか。 と、ここまで考え、決めかねているところだ。 皆さんはどう思いますか? 一般庶民として、今の時代、本を買うかどうか迷ったとき、値段が2000以内か2000円以上で違ってくるものかどうか、ぜひ聞かせてもらいたい。 |