9月17日、土曜日の午後、ボクとY田さんの二人は羽田から飛行機に乗り、1時間半後には釧路に着いた。当たり前だが、あっけないくらいすぐに着いた。釧路は曇っていて涼しかった。空港でレンタカーを借り、釧路に向かう。途中、ランカーズという釣具屋に寄った。ここでは「フライフィッシャーの昆虫学」を売ってくれたし、Y田さんは買い物があった。おもしろいオヤジがオーナーでね、店にはものすごい在庫があふれていた。Y田さんはマーキスを見つけ、換えスプールを買っていたな。この日は東横イン泊まり。
この日の夜、宴会があった。名目は「フライフィッシャーの昆虫学」の出版祝賀会である。釧路側の出席者は藤プリント(水公社)のM口さん、釧路市役所のK松(もと掛川市助役)さん夫妻、釣りキチのH田さん、K川さんで、宴会の場所は、たしか「舟番」という名の網焼き屋だった。イカやホッケ焼き、ウニのホイル焼き、サンマやツブ貝の刺し身、カニも出て、どれもおいしかったなあ。K松さんとも久しぶりに会い、夫婦ですっかりフライにハマっていることを聞いた。ボクは皆さんに見せようと、フライフィッシャーの昆虫学の原書と現在翻訳中のハルフォードの原書を持ってきていたので皆に見せると、感嘆の声があがったものだ。
藤プリントのM口さんとは本の出版の打ち合わせで電話ではよく話したが、最後に会ったのは20年以上も前のことだ。あの頃は彼は若々しかったが、今回会ったら立派な大人の顔になっていた。ということはボクも若かったんだなあと思った。ま、当たり前のことだが・・・。よく飲み、よく食い、よくしゃべり、よく笑った。
こんなふうにして、釣り前夜はふけていった。宴会の後、どうやってホテルまで帰ったのか記憶がない。おそらくM口さんがホテルまで送ってくれたんだと思う。