9月18日、日曜日。本日から釣り開始。同行はY田さん、H田さん、K松夫妻。釣り場は阿寒川のキャッチ・アンド・リリース区間。
阿寒川は大きくて強いニジマスで有名な川である。期待して行ったんだが、天気はあいにくの雨で、雨は結局1日中降り続け、肌寒く、虫はほとんど飛ばなかった。川の水に濁りは入っていないが水位は高めだった。K松夫妻は駐車場近くのフラットな流れで楽しんでもらい、残りの3人でやや下流に入った。
阿寒川をとりまく森には巨木が多く、美しい森であり、川沿いの小径を歩くのはとても気持ちが良かった。川はかなりの勢いで流れ、その流れは強かった。膝上の深さまで流れに入るとその水圧は強かった。だが、釣りとなると、ドライフライへの反応はきわめて悪く、ごく限られたポイントでY田さんに小さなニジマスが釣れただけだった。駐車場から上流側にかなり歩いてみたが、状況は変わらなかった。
ボクはがっかりして、川の写真を撮ることにした。夕方から、釣り方を変え、ウェットフライを使ってみたり、最後にはニンフを沈めたりした。ニンフではかなりのサイズのニジマスを掛けたが、途中でバレてしまった。この日は完敗だった。案内のH田さんの話によると、今年は雨の日が多く、季節が2週間ていど遅れているそうだ。
「ほんとはこの時期はドライフライのいい釣りができるんですけどねえ。まだ、水温の高い状態が続いているんですよ」
と言う。ちなみに、その日の水温は17.6℃であった。どうやら阿寒川は悪い時に当たったようだった。
この日から阿寒町のドリフトウッドロッジに3泊だ。このロッジは町からかなり離れて建っていて、ログハウス風のつくりで、おもしろいオーナーが一人でやっていた。独身の中年男であり、南米に長く住み、ウイスキーやワインに詳しく、カントリーミュージックのCDをコレクションしていた。食事の後は他の客やオーナーを交えての飲み会になった。この時の茶路川の話が、後に我々に良い釣りをもたらしてくれたのだった。
牧草地(?)にタンチョウが居た
仲むつまじいK松さん夫妻