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2012年05月29日(火) 

 5月28日、日曜日、久しぶりにウラタン(うらたんざわ渓流釣り場)に行った。丹沢の川の水は冷たく、ドライフライにヤマメが反応するようになるのは4-5月になってからだ。ただし、この頃には餌師が魚を抜いた後なので魚は少なくなっている。また、丹沢の水は透明度が高いので、フライで釣るのはもともとやさしくはない。何時間も歩いて源流帯に行けばいいのだが、それはチトきつい。世附川にC&R区間があったころはよく行っていたんだが、そこも2(3?)年前の大水で消滅してしまった。
 というわけでウラタン行きとなった。この時期にはカゲロウやカワゲラの羽化が多く、ドライフライの釣りには最高の時期である。この日、天気も良く、のんびりと釣りをしたかったし、慣れ親しんだウラタンに行くことにした。
 お昼前には両国橋に着いて、両国屋でうどんを食べた。ここの手打のうどんは旨いからね。暑かったのでザルうどんにした。そこには爺ちゃんが居て、まだ元気にしておられ、またしても釣り環境の悪化のグチを聞かされてしまった。
 この日、ウラタンの水は平水で、透明度は高く、青い流れになっていた。久しぶりの清らかな水の渓流であり、心洗われる感じだった。ただ、風がかなり強く吹いていて、おまけにこの日テンカラの初心者向けスクールがあったそうで、大勢の初心者がジャバジャバ川を歩いた後であり、状況はきびしかった。
 ヤマメクラシックIIという、自然渓流のC&Rエリアに向かう。しょぼいライズはあるのだが、なかなかフライをくわえてくれず、たまに出てもボクの右手はマタウラの4エックス・ティペットの釣りを覚えていて、7エックスのティペットはいとも簡単に切れてしまった。
 滝下の大淵に行った。やや暗くなり始めたころ、滝下の流れの流心で急にライズが始まった。で、見回すとたくさんの虫が飛んでいて、1匹を捕まえてみるとミドリカワゲラであった。そこでこれまで使っていたストリームサイド・スペシャル21番をやめ、アダムスパラシュート16番に換えた。滝下の流心までは20ヤード以上あり、4番のウィンストンのバンブーではキャスティングに神経を使ったが、ライズに届かないことには釣れない。ヤマメは大きな水しぶきをあげてフライをくわえたが、遠いもんだから、合わせが効かなかったり、合わせ切れになったりした。ボクには”没入モード”のスイッチが入り、気合いを入れて釣り、短時間に10匹のヤマメが釣れた。合わせ切れで数匹を失ったことを告白しておこう。はじめっからティペットを5エックスにしておけば良かったのにね。
 川を下り、落ちている木の枝を杖にして川をなんどか渡って、車にもどって来たときには7時を過ぎて、真っ暗になっていた。ただし、ボクが最後の客ではなかった。もう一人、しつこく釣りを続けている人が居た。釣れているのか、釣れていないのか。やや焦って竿を振っているようすは、どうやら後者のほうであったようだ。
 ”没入モード”と呼んでみたが、これは釣り人が極端に集中して釣りをしている状態であり、ライズをしているとか、魚体を見たなんてことがきっかけになることが多い。思い通りに釣れるときもあれば、釣れないこともある。このモードに入ると、まわりの景色、音、社会や家族、友人は意識から抹殺され、その釣り人と魚との対決だけになってしまう。世界の中で、釣り人と魚だけが居るシーンだけが切り取られて存在しているわけだ。「真の存在の瞬間」と言ってもいいだろう。今回、その”没入モード”が1時間ほど続いた。まさに至福の時間であった。そういえば、最近、マタウラでも3日目に”没入モード”に入ったなあ。ウラタンとマタウラの”没入モード”は違うのだろうか?ボクは同じだと思う。川のサイズ、鱒の種類や大きさ、自然の川と管釣り、etcが違うが、マッチ・ザ・ハッチのドライフライ・フィッシングとしてはまったく同じなんだから。ただ、この”没入モード”はフライフィッシングにおける究極の至福の瞬間なんだが、短いのはときどきあるが、長く続くことはなかなかない。今回めずらしく長続きして、幸せだった。



閲覧数488 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2012/05/29 12:24
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