ほんの数日前、「フライフィッシャーの昆虫学」のハードカバー上製本ができあがって、釧路の印刷所から送られてきた。これは100冊の限定発行だが、出版社用の予備もいくつかはとってある。9割方は予約が入っているので、早めに発送しなければいけない。そして29日の日曜は台風による雨であり、釣りには行けないし、まる1日をかけて発送作業をすることにした。
まず、本を箱から出して積みあげ、1冊ずつシリアル・ナンバーを扉の下に(オシャレに)グリーンの水性ボールペンで書き入れた。そして、サインを入れ、納品書を書き、宅急便の宛名を書く。ショップの場合は短い手紙を同封。そして、送る部数と同じ数の別刷り図版セットを入れて梱包する。これがけっこうな手間でね。著者(翻訳者)・発行人にとっては嬉しい作業なんだろうが、疲れる作業だった。その理由の一つが、字を書く手が疲れてくることだった。日頃、字を書かなくなっているからナア。文章を書くときはもっぱらパソコンだし。
上製本の1冊はイギリスのフライフィッシャーズ・クラブ・オブ・ロンドンFlyfisher's Club of Londonに送った。イギリス人が書いた本が英語以外の言語に翻訳されて出版されることはイギリス人にとって誇り高いことだろう。きっと喜んでくれるに違いないと思ったからだ。そして、ロンドンにあるそのクラブには有名な図書室があり、2000冊以上の蔵書を誇っているそうだ。その中にボクが翻訳して発行した本が収められるのはとても嬉しいからね。そして、この次にロンドンに行くことがあれば、訪れて守衛さんに経緯を話したら、その図書室への立ち入りをきっと許可してもらえるだろう、と思う。あのハルフォードやスキューズが会員だった建物の、ね。
夕方からは雨は土砂降りになった。これはこれは、釣りに行かないで大正解だった。