11日の水曜日は天気予報では晴れるが西風が強く吹くという。僕にとっては貴重な定休日であり、風も時々は休んでくれるだろうし、大見川なら横風になるから、本流よりはマシだろうと、釣りに行くことにした。 目的の釣り場にいくと、先客は居ない!さすがウィークデイであった。だが、晴れてはいるが、風は本当に強かった。「天気晴朗ナレドモ波高シ」なんて言葉が浮かんだ。西風は川に沿って上流側に吹き荒れていた。歩くときによろよろし、帽子が吹き飛ばされたこともあった。水面には波が立ち、波は上流に向かって進み、ときおり風が強く吹いたときには水滴のしぶきが吹き飛ばされていた。 僕は岸辺に座ってライズ待ちをした。12時過ぎから水面にはカゲロウが流され始め、ガガンボも居た。虫は増え続け、2~3時ごろにはかなりの数が水面に見えた。だが、ライズはまったくない。 で、4時には僕は釣りをやめることにした。竿はほとんど振っていない。がっかりはしたが、得る物もあった。風が吹いてもハッチは起こるんだということが確かめられたが、あれだけハッチがあるのにどうしてライズが起きないのかという疑問が残った。 原っぱを見ていくと、ツクシが生えていた。今年最初のツクシであり、1食分だけ拾い集めた。で、頼まれていたお土産を買いに嵯峨沢まで行ってヨモギ餅を買い、ワサビ屋でワサビの花を買った。 三島の友人に連絡して晩ご飯でも一緒に食べようかと思っていたが、4時半であり、彼はまだ勤務中の時間帯だった。しょうがないから僕だけで、久し振りに「うな繁」に行って、まぶし丼を食べた。これが旨かったなあ。 狩野川水系の本気の釣りは3月後半から4月前半なんだから、と自分を慰めて、帰路についた。