ライチというおいしい果物があって、はじめて食べたのはずいぶん前で、どこかの中華料理屋だったと思う。みずみずしく、甘いが、しつこい甘さではなく爽やかな甘さであり、驚きながらもおいしく食べた。ややオーバーだが、世の中にこれほどおいしい食べ物があるんだなあと、思ったくらいだった。聞くと、唐の楊貴妃はライチを好み、毎年、産地である南方から長安まで運ばせたと言われている。
その後、日本国内で売られているライチの多くは冷凍ものであり、冷凍物は黒っぽく、風味がないと書かれているのを読んだ。そこで生ライチを探しはじめた。そして、この10年以内だと思うが、生ライチ(フレッシュライチ)が手に入るようになった。値段はやや高かったが、入手して食べてみると、これが旨い!香りが良く、身がプチプチしていて、さわやかに甘い!冷凍物よりずっとおいしかった。厚い皮をむくときに甘い汁がピュッと出るので、これを逃さずチュッと吸うこと!捨てちゃあ、もったいない。
生ライチ、もし食べたことがなかったら、お勧めだ!