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2016年06月27日(月) 
 日光湯川に行った。2年ぶりだった。
 初心者のD君が26日(日)は休みがとれるので、どこかに連れて行けと言う。まだ梅雨だし、日光湯川なら増水で釣りにならないことはないし、あちこち電話して状況を聞くと魚影は濃く、カタもいいそうだ。フライはテレストリアルがいいという。釣りには宇都宮からS崎さんが参加した。
 朝7時に相模原を出て圏央道・東北道とたどり、3時間弱で湯の湖に着いてしまった。入漁証を買い、湯の湖レストハウスで早めの昼食をとり、光徳牧場でアイスクリームを食べる。これはもはやルーチンだ。そして湿原の木道を歩いて湯川に行く。ズミの花は残念ながらもう終わっていたが、レンゲツツジがところどころに咲いていた。
 国立公園で保護されているとは言え、湯川は数十年前とほとんど変わらず、美しい緑に包まれて静かに流れていた。昔と変わったことはと言えば、やや浅くなって水草が減ったくらいだ。川に入って草地に座り、一休みしてパイプを取り出して一服し、あたりを見回す。いっさいの人工物はなく、鮮やかな緑に囲まれ、ただ居るだけでも幸せを感じるような所だと思った。
 竿にラインを通して、新しいティペットを付けていると、パチャッとライズの音がした。見ると、流れが集まったちょっとした深みでライズしていた。前日に巻いたビートルパターンを投げると2投めに18センチメートルほどの綺麗なブルックトラウトが釣れた。あっけなく釣れ、驚くやらうれしいやら。そして同じ流れであと3匹が釣れた。どうやら魚はかたまっているようだった。
 ポイントを拾いながら上流に向かい10数匹を釣った。みな同じようなサイズであり、サイズアップを求めて小田代橋上流に移動した。川に沿った木道を歩いていると、木道脇のよどみに大きな魚が見えた。どう見ても尺以上あった。まず、カメラを望遠にして写真を撮った。そして、ヤツを釣るために下流側でそっと川に降りて、もう一度彼の居場所を確認したが、彼はもうそこには居なかった。僕の接近は彼に察知されてしまったのだった。
 結局この日はトータルで17匹が釣れ、1匹が湯の湖から落ちてきたホンマスで、あとはすべてブルックトラウトで、最大サイズは22センチメートルだった。
 一昨年もいいブルックが釣れたし、ブルックの稚魚を見たが、今年はその稚魚が育ったようで、川全体に16-20センチメートルの魚がいたる所に居た。僕は30年以上湯川に通っているが今年はもっとも魚影が濃く、おまけに魚体が綺麗だった。そうなった理由は一つしか考えられない。それは2002年以来のC&Rが見事な成果を上げたのだと思う。餌釣り師に抜かれないので成魚放流の必要がなくなり、再生産が安定して、見事なブルックトラウトの釣り場になった(戻った?)のだろう。
数年前に湯川では釣りが出来なくなる危機が訪れ、要望書を募ったことがあり、僕も署名した。その後は「調査」という名目で釣りが続けられるようになった。
 湯川・湯の湖を管理している内水面漁協連合会に心からの感謝と拍手を送りたい。
 この美しい釣り場が将来的にも残っていってほしいと心から願っている。

閲覧数631 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2016/06/27 15:54
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