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2008年03月31日(月) 
 目の前に一本の竿がある。フライロッドで、グラスファイバー製、7フィート、4番の竿だ。制作者はラス・ピークで、彼の作るグラスファイバーの竿は大量生産品ではなく、一本一本、手作りの工芸品であり、バンブーロッドを作るのと同じかそれ以上の手間をかけているという。その性能はストラディバリウスのバイオリンに匹敵すると評されたこともある。その彼がやはり竿作りをしているトム・モーガンから注文を受けて作った竿が、目の前にあるのだ。トム・モーガンがウィンストン・ロッド・カンパニーを買い取ってオーナーになった数年後にラス・ピークに会いに行き、竿を注文したものだそうだ。
 そしてその竿を僕がe-Bayというオークションで競り落とすことができた。競り落としてすぐにトム・モーガンからメールが来た。トム・モーガンとは数回のメールのやりとりをしたことがあり、知り合いであった。
「あなたが競り落としてくれてとても嬉しい。この竿は本当の宝物で、私の竿作りのお手本にしていたものです。遠慮なく釣りに使って楽しんでください・・・」
と書いてあった。そして、後に送られてきた竿にはトム・モーガンの手紙が添えられてあった。
 ラス・ピークは2001年にこの世を去り、トム・モーガンも不治の病にかかっている。名工が名工のために作った渾身の作品として、この竿はいずれ伝説的な竿になるだろう。

 相模川の河原で竿を振ってみた。
 何も言うことはない!
 そのスムーズなことと言ったら、スバラシイの一言である。
 僕の持っている竿のなかで、一番大切な宝物になった。

 ひとつだけ疑問が残る。
 それほどの竿をなぜトム・モーガンは手放すことにしたのか?
 本人に聞くしかないが・・・
 これは想像だが、自分は病を得て釣りに行けない。銘竿といえども釣り道具であり、釣りに使って竿を生かしてくれる人に譲ろうと思ったんじゃないだろうか、と。

 写真をとったのでお見せしよう。


 

閲覧数2,251 カテゴリ日記 コメント6 投稿日時2008/03/31 00:40
公開範囲外部公開
コメント(6)
時系列表示返信表示日付順
  • 2008/03/31 08:58
    さん
    お名前:釣りたいクン3号

    くださ・・・、芦ノ湖の時に持ってきてください。
    次項有
  • 2008/03/31 10:11
    ご無沙汰しています。m(__)m

    良い感じの竿ですね~。(羨)

    宝物でしたら大切になさって下さい。

    私はグリーンのリールを大切にしますので

    いつでもただでくだ・・・。(笑)
    次項有
  • 2008/03/31 10:44
    鉛筆狂四郎さん
    3号君
     クダサ・・・って、俺はまだ現役で釣りができるんだゾ!
     うん、芦ノ湖に持って行って、皆に見せよう。
     もったいぶってナ
    次項有
  • 2008/03/31 10:45
    さん
    お名前:2号

    このロッドのことはトムのインタビューに載ってましたよ。
    まさか売りに出されるとは、ロッドスミスは経営難ではないでしょうね。
    是非芦ノ湖で一匹釣らせてください。
    せめて触らせてください。
    次項有
  • 2008/03/31 10:48
    鉛筆狂四郎さん
    鯉次郎さん:
     静かなる名品という感じだよね。
     せっかく手に入れたのでできるだけたくさんの人に竿を振ってもらいたいが・・・
     みんな気をつけてくれよなー。
     傷つけたり、折ったりするなよな。
     修復はできない竿だからね。
    次項有
  • 2008/03/31 15:51
    鉛筆狂四郎さん
    2号君
     竿は振ってもいいが、釣るのはダメ。
     一匹目は綺麗なやマメかイワナを釣らせてやりたいのでね。
    次項有
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