このお話も良いですね。
マネは出来ないが、心が暖かになり勇気も与えてくれます。
まーちゃさんありがとうございます。
東京新聞 2012年5月29日付 朝刊 【ガールズケイリン50歳のデビュー】 夢を追いかけるのに年齢なんて関係ない。48年ぶりに復活する女子競輪(ガールズケイリン)で、娘のような選手たちに交じりデビューを待つ人がいる。高松美代子さん、50歳。熟年パワーで若さを蹴散らすか。 朝の川崎競輪場を訪れると、6台の自転車が縦に一直線に並びバンクを疾走していた。ハート柄のピンクのパンツが高松さんだ。屈強な男子選手にも負けずについていく。 一周400メートルを30周、計12キロを一気に走り終えた高松さんに声を掛けると「今朝はこれで30キロほど走りました」と、過酷なトレーニングの後にもさらりと言ってのけた。 大田区在住で、都内の小学校で算数の非常勤講師を務めていた。得意だった水泳を生かそうとトライアスロンの大会に参加したのをきっかけに、30代後半になってから自転車を本格的に始めた。東京から新潟県糸魚川市までの約300キロを走るサイクリング大会では、2001年から8回の優勝を果たす。アマチュ アのロードレース界では知られた存在となった。 二人の娘が成人したころ、女子競輪が復活するという話を聞いた。年齢制限がないことにひかれた。子育て後に思い描いていた「旅行や温泉ざんまいのセカンドライフ」は先送りにして「五十路」のプロ挑戦を決断した。 昨年5月、競輪選手を養成する静岡県伊豆市の日本競輪学校に入学した。約30人の同期生は20代が大半で、なかには自分の娘より若い18歳もいた。座学のたびに老眼鏡を取り出す自分に、周囲との歳の差も感じたが「忍耐力では若い子に負ける気がしなかった」と振り返る。ブレーキも変速ギアもない競輪用の特殊な自転車は「力が直接、タイヤに伝わり、体と自転車とが一体になる感覚」が好きだという。 毎朝三時半に起きての一年間の練習が、太もも周りを2センチ太い59センチにした。ガールズケイリン一期生としてプロ試験合格後、ホームに決まった川崎競輪では、紅一点の高松さんのために急きょ、女子更衣室が造られた。ほとんどが年下の男子選手からは「先生」と呼ばれ、親しまれている。 初戦はガールズケイリン開幕の7月1日、平塚競輪だ。 「『高松はトシだから負けた』と言われるのは嫌。車券を買ってくれた人をがっかりさせたくない」。手袋に刺繍した「先行逃げ切り」の言葉通り、堂々の勝ち名乗りを上げたいという。 文・栗原淳/写真・戸田泰雅/紙面構成・野村修平 ○○〈読者投稿〉 48年ぶりに復活する女子競輪。 記事中の高松美代子さんは「夢を追いかけるのに年齢なんて関係ない」と言いきる。まったくその通りだと思います。 私は69歳になりましたが、小さな田舎町でアマチュア劇団(団員6名)を立ち上げて3年がたちました。私が台本を書き演出を担当していますが、劇団員が少ないのが悩みの種です。記事の高松さんは50歳とのこと。若い選手と交ってのデビューは、人知れず努力を続けていることでしょう。自分が立ち上げた劇団とだぶって読ませていただきました。 ジャンルこそ違え頑張っている人たちが大勢いる。一つのことにうちこむ姿は幸せな気持ちになり、勇気と希望をいただきました。高松さん、ありがとう。自分も頑張ります。 藤田錦湖さん 66歳 千葉県 × × 写しました誤字脱字写し間違いあります。 (本には新聞掲載記事の写真が載せてあります) |