一碧湖でヘラブナが浅場に居て、よく釣れているという噂が舞い込んできた。いいときには50~100枚もあがっているそうだ。さっそく確認をとると事実であった。で、27日(日)行ってみることにした。朝3時半に起き、4時半には出発。まだ真っ暗であり、小田原厚木道路からは満月が箱根の山々のほうに沈もうとしていた。
桟橋からすぐの浅場、深さ約2メートルに、鳥居に向かって船をとめ、釣り始めた。餌を打っているとしばらくしてヘラが寄り始め、釣れだした。どんどんヘラは寄ってきて、浮きは動きっぱなしとなり、10時、11時頃は入れパクとなった。おそらく、湖底には数百あるいはそれ以上のヘラブナが集まり、数層におしあい、へしあいの状態になっているんだろうと思った。12時には腹が減って弁当を開いたが、釣りを休むのがもったいなくて、食べながら釣り、食事中に5枚を釣った。昼食後、2枚を釣ったが、そのあとピタリと食いが止まった。ほんとうにピタリという感じで、その後2時までがんばったが浮きは一度も動かなかった。ヘラブナは居なくなったのだ。
”11時頃までは釣れますが、あとはどこかへ行っちゃうんですよ”という釣り船屋のK生さんの話を思い出した。なるほどねえ、夜と午前中は浅場に来ていて、午後には深場に移動するらしい。
それにしても群れに当たったときの釣れ方はハンパじゃなかった。浮きは動きっぱなしなんだから。釣り始めたのは8時頃だから4時間ちょっとで41枚を釣った。サイズは26~37センチメートル。竿は9尺の底釣り。夢のような釣りだった。
早く納竿したものだからまだ明るく、気分もいいので、田中山の焚き火男の家に寄ることにした。彼の家で、おいしいコーヒーを飲んでいると、正面に夕日が当たる富士山が美しく輝いていた。
朝が早かったのに眠くはならず、気分良く東名を走り、海老名で酢豚定食を食べて、クリニックに戻った。
うむ、いい1日だった!