我が祖父(主人の)は漁師でした。
お伊勢まいりは船で出掛けたようです。
60年前の昔の事ですが信仰があつかったのでしょうね。
夏にお伊勢参りにいきました。
その時外宮に参拝しましたが、前にお参りしたときより外宮を
参拝する方が多かったです。
式年遷宮の年だからかもしれませんね。
伊勢の遷宮 人と自然つなぐ「再生」 2013/10/1 紙面から いよいよ神さまのお引っ越しである。伊勢神宮の二十年に一度の「式年遷宮」。自然とともに再生を繰り返す文化に、若い心が引き寄せられやすい時代状況なのだろうか、参拝する若者が増えた。 「お伊勢さん」の式年遷宮は、ほぼ二十年ごとに営まれ、千三百年余の歴史がある。 その遷宮の祭事で、もっとも重要な儀式、ご神体が新しい社殿へうつられる「遷御の儀」が、内宮(ないくう)で二日、外宮(げくう)で五日、静まり返る闇の中で営まれる。 一口に遷宮と言っても三十近い主要行事を重ね、八年かけてやっと「お引っ越し」に至るのだ。 その間に、東西隣接する敷地に社殿を丸ごと新しく建て替える。神宝や御装束など奉納品約千六百点もすべて新調する。 社殿などの用材は、ヒノキを使う。ヒノキは日本と台湾でしか産しない。香りがよく、木が引き立ち、加工にごまかしがきかない。奉納品も古来の技術や素材を引き継ぎながら数多くの職人、名匠や芸術家の手でさらに磨き抜く。 木材などは再活用され、間伐材は東日本大震災の被災地などにも役立てられる。 今度の遷宮では、神宮が管理する森で育てた自前のヒノキが二割ほど約七百年ぶりに使われた。長野、岐阜県の木曽の山に頼っていたが、大正時代からの植林計画が実った。それは、百年先を見すえた“地産地消”の長期計画だ。 年間参拝者は、地元伊勢の悲願だった一千万人を初めて超えるのは間違いない。その中でも若者、特に女性の姿が目につく。 自然と人とが解け合い、共生する文化が、お伊勢さんの遷宮のありようの根幹をなす。 自然は木の文化と置き換え、西欧に多い石の文化と比べてみてもいい。自然をめでる点は共通していても、木の文化は遷宮のような繰り返し、「循環」が「常若(とこわか)」つまり「再生」につながっている。 その繰り返しの持続の節目で原点へ返り、新しい扉を開けて未来を切り開く。成長神話の崩壊や大震災などを経た閉塞(へいそく)感の中、私たち日本人の生き方、心のありようを示すヒントになりうる。 若者の参拝の増加も、そんな心の行き場を探す傾向の表れか。むろん、気軽に身近な願いごとをしに訪れる者も多いのだろうが。 お伊勢さんにとっては、若者の参拝が増えるのは何よりだ。 それは次世代へつながる。若者から子へ、子から孫へと。ヒノキの百年の計と同じなのである。 |