５月３０，３１日、栃木県鬼怒川に釣行した。参加は静岡から３人、相模原から１人、東京から２人、地元宇都宮から３人の計９名。
　鬼怒川は以前から、３５－４０ｃｍの大物のヤマメが釣れることで全国の釣り人によく知られているが、僕はこれまで釣りに行ったことはなく、今回が初めてだった。川幅も広く、魚も大きいそうなので、僕は５番、９フィートの竿を持って行った。当然だが、大物を釣りたいと夢ふくらませて行ったのだった。
　ところが、２日間とも雨に降られ、水温は下がり、ハッチは少なく、ライズも少なかった。それでも１日目は７時半まで釣ったが、僕に１匹釣れただけで、他の人には釣れなかった。釣れたのは２７センチと小振りだが、体高のある本流ヤマメだった。ヒゲナガはほとんど飛ばず、用意したフライの出番は無かった。２日目はさらに状況は悪く、全員がボウズをくらった。
　鬼怒川は５月の連休頃とその直後あたりがベストだそうで、我々は少し遅すぎたこと、それに天候に恵まれなかったようだ。
　鬼怒川のガイドの話では、今回は最悪のコンディションだったとのこと。僕は彼に
「この時期の鬼怒川のヤマメの平均サイズはどのくらい？」
と聞いてみた。すると、彼はやや考えて
「３３センチぐらいですね」
と答えたものだ。平均で３３なら、僕が釣ったのはチビということになるだろう。
　だが、久しぶりに旧知の仲間が集まって、夜には例によって果てしない釣り談義がつづき、楽しかったなあ。ある会社が保有するロッジに泊まったので無料だったし、夜遅くまで騒いでも問題はまったくなかった。
　宇都宮では名物のギョウザ屋２軒に寄った。「宇都宮みんみん」と「正嗣（まさし）」だ。正嗣のギョウザには香料が入っていて気になり、僕はみんみんの方がおいしかったな。
　来年の再チャレンジを期して、雨の鬼怒川を後にした。