掛川LSDCのフライフィッシング部門の番外編として、また新年会を兼ねてウラタンで初釣りをやることになった。ウラタンは雑誌にも書いたことがある僕のホームグラウンドであり、クリニックからは1時間ほどで行ける。
ウラタンでの釣りについてはこれまでこのブログで何度か書いたが、もう一度、ポイントを書いておこう。
ウラタンの魅力は:
1.自然渓流を生かした渓相の良い釣り場
2.水生昆虫が豊富
3.ヤマメの放流量が多い
ことに3が特徴であり、世附川C&Rとならんで日本でもトップランクの管理釣り場になっている。
ヤマメはニジマスより冷水性なので、水温が下がる冬場でも水温が上がる日中で水生昆虫の羽化があればライズして水面の餌をとる。つまり、ドライフライでの釣りが可能となる。だから、今回は皆さんに何とかドライフライでヤマメを釣ってもらいたい。
だが、決してやさしい釣りではないことを付け加えておきたい。その理由は:
1.管釣りだから多くの釣り人に攻められて神経質になっている。
2.水の透明度が高い。
3.やはり水温は低いので魚の活性は盛期よりは低い。
4.羽化する水生昆虫はサイズが小さいことが多い。冬期の羽化の主体となるのは極小ユスリカであり、体長は2-3ミリ程度。フックサイズにして30番全後だ。時にはクロカワゲラが出る。
そこで釣り方だが、
1.正確なナチュラルドリフトが必要なので、細いティペットを使うこと。7XでもOKだが、8Xのほうが好ましい。ロングリーダーはそれほど必要ではない。
2.フライはできれば小さい方が好ましい、たとえば30番。ただし、20~24番でもそこそこ釣れる。
というわけで、繊細な、ややレベルの高い釣りが要求される。そのかわり、とても面白いチャレンジングな釣りだとも言えるだろう。何と言っても「ライズの釣り」なんだから。
ウラタンの冬にドライフライでヤマメが釣れたら、それはもう一人前のフライフィッシャーマンと言っていいだろう。アメリカのシルバークリーク(フライフィッシャーマンの最後の卒業試験の川と呼ばれる難しい釣り場)に行っても釣れるだろう。
皆さん、頑張ってくれ。なあに、ここに20年以上通っているガイドが案内するので、釣れる可能性は十分ある。ウラタン・スペシャルという極小フライも用意しておくからね。もしドライでダメだったら、マラブーのニンフを沈めればニジマスが簡単に釣れるから。
1匹でいいからドライでヤマメを釣りましょう!