■バックナンバー
■RSSフィード
RSS 1.0 RSS 2.0 Atom 1.0
■このブログのURL
https://e-jan.kakegawa-net.jp/blog/blog.php?com_mode=1&key=694647
2013年12月12日(木) 
苦労の末に一つの作品が完成した。それが頭から否定されたらどんな気持ちになるか。積み木を崩された子どもは泣き叫ぶだろう。大人でもふてくされたくなる

▼花巻東高校の千葉翔太外野手を覚えているだろうか。夏の甲子園。ファウルで粘って粘って出塁する小柄な左打者といえば思い出すかもしれない。準決勝で花巻東は延岡学園に敗れた。あの日、千葉君は過呼吸になるほど号泣していた。四カ月後の千葉君はふてくされてなんていない。実に生き生きしていた

▼準決勝の直前、あの「カット打法」はファウルを意図して打っていると禁止されてしまった。一五六センチの千葉君が自分で考え、長年、苦労して磨いてきた技術だった

▼牛乳をどんなに飲んでも身長は伸びなかった。パワーのない自分の仕事はとにかく出塁することと心に決めた。「三遊間に強いゴロを打つことを心掛ければ、安打になる可能性が高い。悪くてもファウルになる」。その技術が否定されてしまった。どんなにくやしかったことか

▼「落ち込まなかったです。それがルールなら仕方がない。それに禁止されてもヒットを打つ自信があったんです」という。号泣は自分のことではなく「チームが負けたから」。心配はいらなかったか

▼日大に合格した。野球を続ける。「実力が上がればプロにも」。千葉君は今も牛乳を飲み続けているそうだ。

閲覧数1,226 カテゴリ日記 コメント5 投稿日時2013/12/12 10:01
公開範囲外部公開
コメント(5)
時系列表示返信表示日付順
  • 2013/12/12 11:57
    私も今朝の新聞を読みました。
    いつもは読んでいないのに目に留まりました。
    せっかく頑張ってきめた「カット打法」が禁じられても
    落ち込むことなく頑張る力はすごいですね。
    これも心がぽかぽかですね。
    この選手は又、日大に入り頑張っていってくれることでしょう。
    次項有
  • 2013/12/12 14:58
    みつちゃんさん
      ありがとうございます。
    こんな記事は目に留まりますね寒い朝でしたが気持ち良かったです。
    「ルールなら仕方がない」潔いですね大物になることでしょう。
    次項有
  • 2013/12/17 15:48
    私はこの千葉選手は出塁する方法を編み出した凄い選手だと思ってました。これは技術であり禁止するとはひどすぎると思います。今後千葉選手には益々技術に磨きをかけプロで活躍していただきたいと思います。小さな人でも活躍できる夢を与えていただきたいと思います。
    次項有
  • 2013/12/17 20:36
    ちょっとさん
    ありがとうございます。
    そうですね、千葉君にはこんなルールのないプロで思いきり粘ってもらいたいですね。
    8月24日の中日新聞にこんな記事が載っていました。
     カット打法の元祖は、東洋大姫路の前原正弘選手だという。1972年夏、兵庫大会で12打数無安打10四球。しかし、甲子園では1回戦で対戦相手の習志野の捕手から「バント」とアピールされ、カット打法を封じられた。この捕手は、巨人の阿部慎之助選手の父親の阿部東司氏。特別規則17項はこれを契機に作られた。
     高校野球特別規則には「打者が意識的にファウルにするような、いわゆる”カット打法“は、そのときの打者の動作(バットをスイングしたか否か)により、審判員がバントと判断する場合もある」と記されている。  (そうです)
    次項有
  • 2013/12/20 07:09
    まーちゃさん面白い情報ありがとうございます。こういう歴史があったんですね。カット打法の裏には安部慎之助の父親があり、そしてその影響を受けた安部慎之助がいる。何か凄いと感じます。
    次項有
  • 次項有コメントを送信
    閉じる
    名前 E-Mail
    URL:
■プロフィール
まーちゃさん
[一言]
■この日はどんな日
ほかの[ 12月12日 ]のブログは、
■最近のファイル
■最近のコメント
■最近の書き込み