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2008年04月07日(月) 
 先週末、天竜川支流の気田川水系に釣りに行った。天気は良く、風もなく、いたるところ桜が満開で、気温も最適な、言うことなしのうららかな鱒釣り日よりだった。
 土曜日。デイビッドと二人で川に入ったが、魚は何回かフライに出たがフッキングせず。ある絶好のポイントでは大きなアマゴが出たんだが、ハリに掛からなかった。約束の時間もあったので後ろ髪を引かれながらも途中できりあげた。
 夜はオガ爺が借りた古民家で宴会と宿泊。よく飲んだなあ。別動隊が取ってきたハタミ貝もおいしかったし、山菜もよかった。
 翌日曜日。同じ川に今度はS君、デイビッド、僕の3人で入った。最初にS君に18センチくらいの綺麗なアマゴが釣れた。そして、例の絶好のポイントに着いた。僕が最初にキャストしたが、ヒットなし。次にデイビッドがやったが、だめ。S君が言う。
「ここは絶対居ますよね。ポイントを休ませましょう」と。
で昼食を取ることにした。食べ始めてしばらくして、
「ライズだ!」
とS君がつぶやいた。ヘッド・アンド・テールだったらしい。僕もみていると今度は流心でバシッとライズがあり、そのあと水面がややフラットなところで頭が突き出るのが見えた。
「アイツだよ。昨日出たの。25センチ以上はあるね」
「Did you see the rise, David?」
「No, I didn't」
彼は一生懸命おにぎりをパクついていたのだった。いま、ヤツは安心して水面の虫を食っていた。誰がやっても釣れる確率は高い。誰が釣るかという事がモンダイだった。
S君が
「あれは先生が昨日から狙っているアマゴだから先生が釣る権利がありますよ」
と言う。そりゃあ、釣りたいのはヤマヤマだった。この所、僕は釣れない日が続いていたのだから。だが、S君がデイビッドに大きなアマゴを釣らせたいのを知っていた。また、デイビッドは5月1日には日本を引き揚げてアメリカに戻ってしまう。いいカタのアマゴを釣るのは今回が最後のチャンスかもしれない。で、僕は言った。
「David, you go and get him. This may be your last chance to catch a good-sized amago in Japan」
そして、ライズがあった場所を小石と枝を使って教えてあげた。
 そして、彼はアマゴを釣った。掛かったときは大声を上げたものだ。サイズは25.5センチメートル。立派なアマゴだった。握手+握手。たくさん写真を撮った。左手にアマゴを縦に持って水面のすぐ上に持ち上げてもらい、写真を撮った。こうするととても綺麗に魚が撮れるものだ。見ると、デイビッドの手が小刻みに震えていた。震えるほど喜び、興奮していたのだった。
 僕はデイビッドに譲って良かったなあ、と思った。僕が釣ってもあれほどは興奮しないだろう。

 今回の釣りで撮った写真をお見せしよう。はじめのアマゴはS君が釣ったもの、後のはデイビッドが釣ったもの。僕はボウズ連続4日目を記録したので見せる写真はない。


閲覧数1,200 カテゴリ日記 コメント9 投稿日時2008/04/07 22:29
公開範囲外部公開
コメント(9)
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  • 2008/04/07 23:09
    今回の遠征本当にお疲れ様でした。m(__)m
    今回はデイビットに花を持たせていただいた
    ようでありがとうございました。
    またこちらにお越しの際は
    他のマル秘ポイントに内緒でご案内しますので
    鰭ピンアマゴを釣って下さいね。!
    次項有
  • 2008/04/07 23:21
    鉛筆狂四郎さん
    おうおう、鯉次郎どん:
    よろしくなあ。
    今回はいい場所を教えてくれてありがとう。
    おかげでいい写真が撮れたよ。
    次項有
  • 2008/04/08 01:29
    狂四郎さん:
    お疲れ様でした。
    あの時は私の気持ちを察して頂いてありがとうございました。
    Davidがアメリカに帰るまでに、何とか記憶に残るアマゴを釣らせたくて、4週連続で彼と釣りに行ってました。狩野川そして前日と良型アマゴをバラしていたので、今回アマゴがネットに入った時の彼の笑顔は最高でしたね。
    この状況ですと、4~5月迄は良い釣りが出来そうです。またのお越しをお待ちしています。
    次項有
  • 2008/04/08 09:23
    さん
    お名前:釣りたいクン3号

    誰がどう見ても1番の釣りたいクンである狂四郎さんが釣りたいクン魂を心の奥底に沈め、デイビッドにライズを狙わせた。素晴らしいです!
    彼も狂四郎さんのおかげで素晴らしい思い出ができたのではないかと思います。
    次項有
  • 2008/04/08 09:44
    鉛筆狂四郎さん
    あはは、今はやりのKYの逆かな。
    空気が読めたんだよ。
    デイビッドは知らん顔して下向いておにぎりを食っていたしね。内心は釣りたいのはわかっていた。

    だけど、デイビッドは本当に嬉しそうだったよ。
    ま、いずれ、釣れるだろう、僕にも。
    次項有
  • 2008/04/09 14:14
    S藤さん
    いやー、なかなかいい話になってますねぇ。
    4/26土曜にディヴィッドのお別れパーティーを
    やることになりました。詳細はまたご案内します。

    ところで、狂四郎センセ、今週末はボウズ連続記録を
    打ち止め?あるいは更新?仲間たちがみんなで賭けを
    し始めましたよ!
    次項有
  • 2008/04/09 14:31
    鉛筆狂四郎さん
    お別れパーティーねえ。
    そうかあ。
    一番弟子だからなあ、行かなくちゃあイカンだろうなあ。
    その日は泊まりで翌日は釣りに釣れてってもらいたいな。

    ナンダと、とんでもない賭けを!
    芦ノ湖では釣るゾ!
    次項有
  • 2008/04/09 15:37
    S藤さん
    狂四郎センセ:
    了解~っ、というか鯉次郎はん、頼むに!の。
    んで泊まりはオガ爺宅?
    次項有
  • 2008/04/09 16:01
    鉛筆狂四郎さん
    ん、泊まりはそうねえ、オガ爺宅かなあ。
    彼の都合にもよるが・・・
    次項有
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