ハルフォードの「水に浮くフライとその作成法」の翻訳の修正作業をやっているが、ある事に気がついた。それは、ハルフォードの間違い、あるいは校正ミスだった。
それは第IV章のフライの巻き方のところで、39-40ページにかけて書いてあり、ハックルを巻き始めるところであり、その図が第15図になっている。
文は:
「ハックルの先端をプライヤーで保持し、ハックル・フェザーの光沢のある側つまり外側がフライのヘッド側になるように気をつけて、まず1回、ウィングの後ろで、ボディにハックルを巻きます(図ー15)」
図-15は:
この二つを見比べてほしい。文章と図とは一致していないのだ!ハックルの第1回目の回転は、文章ではウィングの後ろであり、図ではウィングの前になっている。翻訳者としては大いに困ったが、大所高所から見れば、ま、本質的な大問題ではないので、このままにしておこうと考えている。本ができて、この箇所に気がついた読者はきちんと本を読んでいる「証(あかし)」になるかな。
似たような問題がけっこうあってね。翻訳も楽じゃあない。
それにしても、この「水に浮く・・・」はハルフォードの初めての本であり、彼は念には念を入れて校正を何回もやったはずだが、それでもこんなミスが起きてしまうんだね。もって心に銘すべし、ということか。