7月11日、山梨県日川に行った。途中、笹子トンネルを通るとき上を見上げたら天井板はなく、丸い天井になっていた。 日川の釣り場は標高が高いので、とても涼しい。この日も下界は30℃をはるかに越えていたのに行ってみると24℃しかなかった。 ペンション「すずらん」によってオーヒーを飲み、入漁証を買う。今年初めての寄ったが、皆さんも黒い甲斐犬も元気のようだった。オーナーのF屋さんに「水に浮く・・・」をプレゼント。 ほんとうは、”ある沢”に入りたかったんだが、先客があり、しかたなく本流を釣った。これがなかなか渋くてね、18~19センチメートルくらいのイワナが釣れただけだった。カタのいいのもフライを見に来たが、フライをくわえずにUターンしていった。水温は17.6℃で問題はない。ここは渓相も良いので釣り人が多い川であり、攻めに攻められた後に僕が釣ったような感じだった。 遡行していくと見慣れた橋があり、橋のたもとにはオダマキがたくさん咲いていた。オダマキは野草なのに花のつくりが人工の花のようにおしゃれで、見つけたらつい写真を撮りたくなってしまう。 快適な釣りの後、中央高速で、ふたたび笹子トンネルを通った。今走っている上り車線で昨年12月に事故があったのだ。拭きとられたとは言え、僕は流れた血の上を走っていたのだ。どこかに慰霊の碑かなにかがないかとさがしたが、それらしい物は見当たらなかった。このスピードで走っていてコンクリートの塊が降ってきたらひとたまりもないなと思った。僕は左手で敬礼して、こぶしを胸に当てて弔意を示した。