読売新聞 2012年6月8日付 朝刊 つえに装飾を施すステッキアーティスト 楓友子(ふゆこ)さん25 デニム柄にハート模様、白と金のストライプにキラキラのクリスタル。昨年11月、独自ブランド「Knock on the DOOR(ノック・オン・ザ・ドア)」として装飾を施したつえのインターネット販売を始めた。障害者や高齢者から「おしゃれしての外出が楽しくなった」と好評を得ている。 大学4年の時、車の助手席に乗っていて衝突事故に遭った。腰椎骨折と大腸破裂の3ヵ月の重症を負い、右足が不自由に。つえが手放せなくなった。服やバッグでおしゃれしても、友人から「そんなつえしかないんだ」と同情され、悲しくなった。 飾りを付けてみると「周囲の反応が『かわいそう』から『かわいい』に変った」。女性起業塾の講師にアイデアを話すと「面白い」と背中を押された。 事故前は自分を好きになれず、前向きになれなかったが、事故後は「生きているだけでハッピー」と思うようになった。外を歩ける楽しさを感じてほしいと、埼玉県川口市の自宅で、これまで40本作り17本売れた。「母親に贈りたい」との特注依頼もあった。「足が不自由で塞いだ人の心を、かわいいつえでノックし、元気にしたい」 (さいたま支局 野口恵里花、写真も) ○○〈読者投稿〉 この私がなぜこんな運命をたどるのか、神を呪ったときもあったろう。しかし、今の彼女は事故前より生まれ変わったように「生きているだけでハッピー」と思えるようになったとか。 自分の体験から、従来の無味乾燥なつえに命を吹き込み、人の心にハッピーをノックする「魔法のつえ」を考案した。 彼女はきっと人をハッピーにするには、まず自分がハッピーにならなければ…と気付いたのだろう。 私もつえを必要とする日が来るに違いない。この記事を読んで、馬齢を重ねるのも悪くはないなと思った。 二株正さん 64歳 和歌山県 × × 「心がぽかぽかするニュース」この題名につられて写します。 写し間違い誤字脱字あります。練習です。 |