四つ葉のクローバーはこの年になっても探します。
見つけたときはうれしいきぶんになります。
人を思いやる気持ちをクローバーに託して、本当にやさしい人ですね。
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京都新聞 2012年6月20日付 夕刊 【乗客に四葉の贈り物】 小さな幸せ届けて10年超 「感涙してくれる人も」 幸せの象徴とされる「四つ葉」や希少な「六つ葉」のクローバーを集めて乗客にプレゼントしているタクシー運転手がいる。一期一会を大切にし、「単に運賃を頂くだけでは申し訳ない。小さな幸せを届けたい」と10年以上続けている。 京のタクシー運転手 弥栄自動車(京都市下京区)の山口景三さん(67)=向日市=。54歳でタクシー運転手を始めてすぐに「お客さんを運んで『はい終わり』でいいのか」と自問するようになった。ある日、四つ葉のクローバーをプレゼントしたところ「びっくりするほど感動してくれた。これだと思った」。 鴨川や桂川沿いのほか、西山や洛西地区の田んぼ周辺を探す。見つからなければ右京区北町や亀岡市まで出向く。休日はほとんど全て収集にあて、1日平均6~7時間。腰が痛む。1日に30枚見つかることもあれば、全く採取できない日もある。 乗車場所や行き先が病院の人には、葉の形がきれいで緑色が鮮やかなものを選ぶ。「早く回復するといいですね」「いい検査結果が出ますように」とそっと言葉を添える。 自身は64歳の時に血液の病気を患った。年齢的に骨髄移植は難しく、投薬生活が続く。妻からは「自分の体が悪いのに人に幸せをあげてどうするの」といつも言われる。 それでも、乗客の中には涙ぐんだり、声を詰まらせて受け取ってくれる人がいるので、やめるわけにはいかない。季節によってどうしてもみつけられない時もあるが、「自分の体が元気で、会社に雇ってもらえる間は続けたい」と話している。 (後藤創平) 〈読者投稿〉 “四つ葉のクローバー”この言葉を聞いただけでも、なんとなくハッピーな気持ちになりませんか? この幸せの象徴ともいえる四つ葉のクローバー。そうそう見つかるものではありません。見つけたら自分や大切な人のために取っておこうと思うものです。 しかし、自分が苦労して探して見つけたクローバーを、もしかしたらもう二度と会うことのないかもしれない他人に渡してしまう。そんな人がいるんだと、驚きとともにうれしい気分になりました。 自分も病を患いながら、休日を潰してまで、人に幸せを贈るための労力を惜しまない。その心意気が素晴らしい。ただお客さんを運んで終わりではなく、小さな幸せを届けたいという山口さんの温かい心にグッときました。 また、この活動が新聞社まで届いたことも、なかなかのめぐり合わせだと思います。 人とのご縁、一期一会を大切にしようと思う、素敵な記事でした。 山本真弓さん 30歳 滋賀県 × × 誤字脱字写し間違いあります。 |